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内容説明
古今東西、およそ「組織」に属する人であれば、部下と上司の関係は悩ましいもの。慕われる上司、嫌われる上司、部下のやる気を引き出す上司、有能な部下、言うことを聞かない部下…。本書は、著者のキャリアを通じて得たユニークな見解、また失敗から得た教訓など「部下、上司」立場を問わず有用なアドバイスが満載。
目次
第1部 人材と組織―地方公共団体経営のキー(人材とチームワークが地方公共団体を救う―能率的に業務を遂行するための条件;公務を推進するためには常に改革が必要―改革のためには公益に尽くすという志が必要)
第2部 部下―部下として必要なスキル、役割、在り方(上司を操縦し上手に仕事を進めるには―上司の人間性に応じて工夫する;難しい上司の下でいかに仕事を進めるか―類型を把握してきめ細かく対応する;上司を支えるならイエスマンにならない―弱点フォローも部下の大事な役目;部下の素直さが組織で仕事をする上でのキーポイント―上司の指示や批判を素直に受け止める)
第3部 上司―上司の在り方、役割、必要なスキル(上司は謙虚でなければならない―驕りから逃れることで失敗を回避;上司として理念を持つ必要性―理念の共有で部下と同志に;逃げるな上司、率先して行動を起こせ―上司は自ら手本となり痛みをこらえて実践する;部下に対する指導―上司は自分の背中で部下を指導する;バランス感覚と勘が重要に―世の中の流れをつかんで適切にかじを切る;部下を差別しない―「できる部下」にはいろいろな経験を積ませる)
次長論―組織のバックアップ機能を持つ大切な存在
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茶幸才斎
1
一社員として職場でどのように仕事を進めていくべきか、と考えることはままある。本書の中心テーマは、部下として、または上司としてのあるべき姿、であるが、面白いのは、「公務員」世界での上司/部下のあり方について書かれている点だ。公務員は組織で仕事をするものであり、上司/部下らと円滑な関係を築き、互いの立場を慮りつつ仕事をするのだ、という基本姿勢が実に興味深い。いざとなったら誰かが悪者役を引き受けてでも必要な事業を実施する、とか書いてある。行政機関のしたたかな組織的業務遂行能力なるものに、ぞっとしつつも感心する。2010/12/28