内容説明
夕張市立総合病院をはじめ数々の病院再建に立ち会った著者が自治体病院の破綻の原因を明らかにし、危機打開への処方箋を探る。
目次
第1章 自治体病院・地域医療に何が起きているのか
第2章 医師はなぜ病院から立ち去るのか
第3章 自治体病院の経営はなぜ限界を迎えているのか
第4章 自治体病院の経営をどのようにして変革するのか
第5章 地域医療再生への処方箋
第6章 病院PFIを考える
著者等紹介
伊関友伸[イセキトモトシ]
城西大学経営学部准教授。1961年東京生まれ。東京大学大学院法学政治学専攻科修士課程修了(行政学)。1987年埼玉県入庁、県民総務課、川越土木事務所、出納総務課、大利根町企画財政課長、計画調整課、県立病院課、社会福祉課、精神保健総合センターなどを経て、2004年現職に。研究テーマは、行政評価、自治体病院の経営、保健・医療・福祉のマネジメント。夕張市病院経営アドバイザー(2006年8月から07年3月まで)など、数多くの地方自治体の委員等を務める。特定非営利活動法人ハンズオン!埼玉代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いち
7
比較的余裕のある今の時期に病院経営に対する学びを深められたことは大きな意義があると感じました。単に医療を提供するだけでなく、利益の追求やコストカットなど一般企業のような経営力も病院を維持するうえで必要だと感じた。住民、医師、行政それぞれの立場を超えて俯瞰的に医療を捉えることが必要不可欠だと思った。しかし、それが一番難しい。自治体病院の運営にもいろいろな方法があり、どれも長所と短所があって完璧ではなく、病院運営の難しさを感じた。結局、「答えは現場にある」という考えに帰着する。PFIという概念は初めて知った。2022/02/20
Sanchai
1
発刊直後に購入しておきながら、12年間も積読で放置したのを反省する。旬を逃した感じで、その後がすごく知りたくなってしまった。2019/06/08
こたちゅう
1
医師が書いた医療問題の本はよくあるが、行政の立場から見た医療問題の本というのは、稀有なのではないか。また、よく分析されており、医師不足、医療崩壊問題がよく書かれていると思う。参考になった。観光から5年を経過しており、最新の状況を知らせてほしい。2013/08/17
Youko Handa
0
夕張市の財政破綻に関連した一冊。自治体病院の経営危機と医療の地域的な政策を感じさせられる一冊です。
かめかめ
0
今、急速な勢いで病院の医師(勤務医)が減少しています。 政府や厚労省はそれを認めようとせず、国民は知りません。 年金でも社会保険庁のずさんな仕事ぶりが話題になっていますし、 元安倍首相や現舛添厚労大臣などは「“消えた年金”がなくなるまで必ずやる」と言い、 国民の与党離れを必至に食い止めようとしていますが、 実際には相談業務だけでの手いっぱいのようです。 医療においても、政府が発表・報告することは、 まるで戦時中の大本営発表のようなもので、戦場(現場)とは かけ離れたものなっています。 道路にばかりお2008/04/13
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