内容説明
オペラ『夕鶴』の“つう”の美しさ、日本の「うた」のシルクの声。ことばから絵を感じ、ドラマを歌い上げるソプラノ、鮫島有美子の魅力と素顔の世界へ。
目次
第1章 ウィーンわが夢の街
第2章 日本の歌について
第3章 音楽家の時間
第4章 異国の窓から
第5章 プラタナスの木陰で
第6章 舞台、その魅惑の世界
著者等紹介
鮫島有美子[サメジマユミコ]
東京芸術大学声楽科、および同大学院修了。安宅賞受賞。1975年、二期会オペラ「オテロ」のデズデーモナで主役デビュー。その後ドイツ政府奨学生としてベルリン音楽大学に留学。名ソプラノ、エリザベート・グリュンマーに学ぶ。同在学中より、ドイツ国内やヨーロッパ各地でさまざまな演奏活動を初め、82年よりドイツ・ウルム歌劇場の専属歌手として種々の大役を演じてきた。1985年、「日本のうた」でレコード・デビューを果たし一躍脚光を浴びる。ドイツをはじめヨーロッパ諸国、中南米、そして日本でもオペラやリサイタル、全国にわたるコンサートツアー、テレビ・ラジオなど精力的にその活動の場を広げている。92年には、日本の代表的オペラ「夕鶴」のつうを演じ絶賛を受けて、その後2年ごとの再演となり、98年にはモスクワ公演に参加。93年、NHKホール20周年記念公演「漂泊者のアリア」の砂原美智子役に抜擢され、沢田研二、風吹ジュンらと共演。95年シェイクスピア作「オセロー」のデズデモーナ役で平幹二郎、村井国夫らと共演、クラシックの歌い手としてまれな試みに挑んで大役を果たした。99年、新国立劇場の創作オペラ「罪と罰」のソーニャ、2000年新演出「夕鶴」のつうは記憶に新しい。1990年、日本ゴールドディスク大賞、91年度大阪ザ・シンフォニーホール・クリスタル賞受賞。コロムビアミュージックエンターテインメントより数々のCDアルバムがリリースされている。二期会会員、洗足学園音楽大学客員教授、名古屋芸術大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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