出版社内容情報
イタリアの哲学者コッチャは技術について、変態する繭をイメージした新しい技術観を提示した。閉じつつ開かれて変容する「繭」をモデルに、ユクスキュルの「環世界」論なども加えて、新しいテクノロジーの宇宙論を展開する、記号論ならではの試み。
※ケアから、バイオアート、メディアアート、さらに俳句の韻律論、ベルクソンの時間論まで、「繭」の転生・変容に喚起されたコスモロジーを展開。
【目次】
内容説明
生命がテクノロジーを分泌する!?技術は人間の知能や身体の拡張と考えられてきた。しかし技術は私たち自身をも作り変える。転生変容する「繭」の生命戦略を手がかりに近代技術の限界を突破しようとするE・コッチャに刺激を受け、さらにはユクスキュル、ベルクソン、スティグレールなどの思想も取り入れつつ、テクノロジーをアートや倫理との関係から根源的に問い直そうとする「生命記号論」の試み。
目次
第1部 繭のエティカ―テクノロジーとケア、ヒューマニズム(障害者・テクノロジー・ケア―能力あるノーマルな主体から表現する主体へ;機械の道徳性;声を聴かせる/声を聴くメディアとテクノロジー)
第2部 繭のアルス―先端技術とメディアアートの行方(崩れの修復論―物質の脆弱性とタイムペースト・メディアの保存の倫理;《Light on the Net》(1996‐2024)から考える〈繭〉の記号論
「失敗の可能性」からバイオアートの技術的実践を考える
テクノロジーの終わりと技術の課題
鼎談 繭のアルス―ランドスケープ/生命/テクノロジー)
第3部 繭のソフィア―混合・共感・転生の哲学(韻律文化のグラマトロジー序説;記号過程の時間的アーキテクチャー―ベルクソン記号論へ;文明は繭である―なぜ〈転生〉は最も合理的な死生観なのか;繭のコスモロジー―共感・転生・混合をめぐる技術哲学)



