出版社内容情報
*「一緒に遊ばず、見ているだけ」の心理士が子どものこころをつかむのはなぜか? *「大人の都合」を「子どもの視点」へと転換するために
心理士が「子どもの内的世界に興味・関心を示す存在」としてその場に居続ける精神分析的観察法。この方法が、なぜ子どもと保育者を支え、こころにゆとりをもたらすのか。週1回の観察と保育士との「対話」が崩壊しかけたクラスを変えた2年間の物語。
【目次】
目次
第1部 保育現場に「観察」と「対話」を持ち込むことの価値(心理職×保育現場=「混ぜるな危険!?」:崖っぷちからの始まり;タビストック方式乳幼児観察って?:概要とその効果)
第2部 2年間のクラス観察物語(クラスで何が起きている?:観察のアセスメント期間の様子;なんでクラス崩壊が起きてしまう?:観察1年目;クラス観察が安定するとどうなる?:観察2年目序盤~中盤;お別れに伴う寂しさとは?:観察2年目終盤)
第3部 精神分析的視点からみた保育現場の性質(保育所の機能とは?:「関係性の質」という視点からみた日本の保育の歴史;保育者が抱える葛藤とは?:イギリスの保育現場で行われた実践報告;保育者が子どもの理解を深めるプロセスとは?:漫画を用いた理論的検討)
第4部 クラス観察がもたらしたもの(クラス観察は何をもたらしたの?1:2人の男児の変化;クラス観察は何をもたらしたの?2:担任保育者の体験;結論:「混ぜるな危険!?」から「コンパニオンプランツ」へ)
著者等紹介
西野将史[ニシノマサフミ]
2024年3月、東京女子大学大学院 人間科学研究科 生涯人間科学専攻博士後期課程修了。博士(生涯人間科学)。東京女子大学特任研究員・非常勤講師を経て、現在、保育カウンセリングや巡回相談を中心に心理臨床の実践を行いつつ、早稲田大学総合研究機構 社会的養育研究所 招聘研究員として研究にも従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



