出版社内容情報
知能は人間だけが持つ能力と考えられていたが、生成AIの出現によって専売特許ともいえなくなった、知能とは何かが改めて問われている。AIを比較する対象として、心理学、人類学、動物学、認知科学の視点から、多角的に人間の知能について問い直す。
【目次】
内容説明
知能は人間だけが持つ能力だろうか?生成AIの出現によって、改めて知能とは何かが問われている。人間の知能はどのように発展してきたのか、動物の知能とはどのように違っているのか。ある視点の知見を他の視点の知見と照合してみると、共通部分と異なる部分がある。それぞれの視点が異なる知見を提供する場合、その違いがなぜ生じているか。心理学、人類学、動物学、認知科学、AIの視点から知能とはなにかを多角的に問い直す。
目次
第1章 知能の測定の歴史と理論(繁桝算男)(知能の理論;知能テストをめぐる歴史 ほか)
第2章 人類史から見た知能(田村光平)(人類史の概要と用語の整理;脳の大型化をめぐる仮説 ほか)
第3章 動物の知能とヒトの知能(渡辺茂)(ヒトの知能、動物の知能;間違った推論をする ほか)
第4章 認知科学と知能(楠見孝)(AIや動物と異なる「人固有の知能」を支えるプロセス;認知心理学・認知科学における知能研究の方法 ほか)
第5章 AI研究から見た知能(麻生英樹)(対話型AIの出現;知能は情報処理過程である ほか)
第6章 編著の問いかけと著者の答え
著者等紹介
繁桝算男[シゲマスカズオ]
東京大学大学院教育学研究科修士課程修了、アイオワ大学大学院修了(Ph.D.)。東京大学名誉教授。現在、慶應義塾大学訪問教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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