出版社内容情報
美術教育、アートに基づく質的研究で知られるアイスナーの未邦訳だった待望の書。教える、学ぶという行為や経験を捉えるためには、複雑で微妙な質をきめ細かく識別する「啓発された眼」をもたなければならない。アートに基づく研究を展開し、教育の営みの複雑さを捉えるための多元的な知の生成を提唱したアイスナーの神髄を知ることができる。
内容説明
「啓発された眼」は、教育的鑑識眼と教育批評によって、複雑で捉えがたい教育の質を見取り、解釈・評価する。アートベース・リサーチの先駆として、芸術教育論・教育評価論から質的探究への新たな展望を開いたエリオット・アイスナー渾身の書、ついに完訳。
目次
序章
第1章 質的思考と人間理解
第2章 何が研究を質的にするのか
第3章 質的研究と評価における客観性と主観性
第4章 教育的鑑識眼
第5章 教育批評
第6章 教育批評における妥当性
第7章 教育批評を詳しく見る
第8章 質的探究における方法の意味
第9章 質的事例研究には教訓があるか
第10章 質的研究における倫理的緊張、論争、ジレンマ
第11章 未来を見据えて―質的研究者の育成
著者等紹介
アイスナー,エリオット・W.[アイスナー,エリオットW.] [Eisner,Elliot Wayne]
1933‐2014。シカゴ大学で1958年に修士号、1962年に博士号を取得。1965年から2006年まで、スタンフォード大学リー・ジャックス記念教授として教育学と芸術学を教える。芸術教育、カリキュラム改革、質的研究、アートベース・リサーチなど多方面の分野で活躍し、教育思想と教育実践に大きな影響を与える。アメリカ教育学会(AERA)、全米美術教育学会(NAEA)、国際美術教育学会(InSEA)の会長を歴任。1997年にサー・ハーバート・リード賞、2004年にブロック国際賞、2005年にグロウメイヤー賞など受賞多数
池田吏志[イケダサトシ]
広島大学大学院人間社会科学研究科教職開発専攻准教授。筑波大学大学院芸術研究科美術専攻修了、博士(教育学)広島大学
小松佳代子[コマツカヨコ]
長岡造形大学大学院造形研究科教授。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学、博士(教育学)東京大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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