出版社内容情報
ロシアによるクリミア併合に始まる21世紀型戦争の特質は「物語の戦い」にある。AI「物語生成システム」を研究する著者が、ロシア・ウクライナ戦争を巡る当事国の情報戦と、日本における専門家・タレント評論家による言論の戦いを物語論の視点から分析。
内容説明
21世紀型戦争の特質は「物語の戦い」にある。ロシアの偽情報(物語)戦。ウクライナのゼレンスキー大統領を中心とする情報戦。ロシア・ウクライナ戦争は、戦争宣伝のみならず戦争そのものを「物語戦」として見る視点に我々を誘う。AIによる「物語生成システム」を研究する著者が、当事国の情報戦と、日本における専門家・タレント・評論家による言論戦を物語論の視点から分析。典型的な言説から浮かび上がってくる認知構造と主題を摘出し、現代戦争の物語生成システムモデル構築の可能性を探る。
目次
序論(「大きな物語の終焉」後、物語にまみれた戦争が起こった;問題点―ロシアの強さ?そして物語)
第1章 ロシア・ウクライナ戦争の物語生成機構(ナラトロジーと物語生成論の構図で見るロシア・ウクライナ戦争;「物語の戦い」とその諸概念)
第2章 物語生成のポストナラトロジーの方法―理論的背景(時代の変化と物語理論の変化―ポストクラシカルナラトロジー、ポストナラトロジー;物語生成システムと認知科学・人工知能;物語生成のポストナラトロジー)
第3章 ロシアとウクライナの物語戦―交差と離反の観点から見る(豊島の著書に見る日本のロシア・ウクライナ戦争論の典型構造;プーチンとロシアの物語;ウクライナおよび支援国の物語論的対抗;ウクライナからの物語生成;物語の亀裂から覗くリアリティとそれを語る物語)
第4章 日本のロシア・ウクライナ戦争見取り図―中間報告(文献の調査・分析とロシア・ウクライナ戦争オントロジーに向けて;ロシア・ウクライナ戦争を巡る日本の物語戦の論評的考察)
結論
著者等紹介
小方孝[オガタタカシ]
1958年神奈川県生まれ。1983年早稲田大学社会科学部卒業。企業のAIエンジニアを経て、1992年筑波大学大学院修士課程経営システム科学専攻修了、1995年東京大学大学院工学系研究科博士課程先端学際工学専攻修了。博士(工学)。東京大学先端科学技術研究センターを経て、1997年山梨大学工学部助教授、2005年より岩手県立大学ソフトウェア情報学部教授。人工知能/認知科学/ナラトロジーによる物語生成システムや歌舞伎への学際的研究に関する多数の論文がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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