出版社内容情報
敗戦後、帰国せずにアジアの各戦地で生きることを選択した残留兵士たち。彼らはなぜ残留を決意し、どのような戦後を歩んだのか。そして、祖国の人々は、彼らをどう眼差してきたのか。聞き取りや文献、映像資料を駆使し、残留兵士の実像と表象に迫る。
目次
序章 日本軍兵士の残留
第1章 残留兵士の組織化と英雄化―インドネシア
第2章 土着化した残留兵士―マレーシア、シンガポール、タイ
第3章 特異な残留兵士―グアム島、ルバング島、山西省
第4章 残留兵士と家族―ラオス、ベトナム
第5章 忘却された残留兵士―台湾人
終章 映像における残留兵士の実像と表象
著者等紹介
林英一[ハヤシエイイチ]
1984年生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科後期博士課程単位取得退学。一橋大学博士(社会学)。現在、二松学舎大学文学部歴史文化学科准教授。インドネシア残留日本兵の社会史研究で日本学術振興会育志賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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