出版社内容情報
アパルトヘイト期の南アフリカで、企業駐在員を中心とする日本人は通称「名誉白人」と呼ばれていた。彼らはいかに人種隔離を経験し、対処したのか。人種的カテゴリーが生成される言説的実践と社会関係の配置を、インタビューと文献調査から捉える。
内容説明
「名誉白人」はいかに作られたか―南アフリカに到来したアジア系移民と日本人コミュニティの動態史を、「名誉白人」という概念を生成させた社会関係と言説的実践とともに描出し、人種主義研究の新たな地平を拓く。
目次
序章 問題の所在と本研究のねらい
第1章 先行研究と調査の概要
第2章 アジア系移民の到来と移民規制
第3章 名誉と排日
第4章 「泡」のなかから覗いたアパルトヘイト
第5章 人種概念としての「名誉白人」
終章 「名誉白人」からガンディー論争を再考する
著者等紹介
山本めゆ[ヤマモトメユ]
東京生まれ。University of Cape Town、Master of Social Science修了、京都大学大学院文学研究科行動文化学専攻社会学専修博士後期課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、日本大学文理学部社会学科助手を経て、2022年4月より立命館大学文学部国際コミュニケーション学域准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kril
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他の人達をやたら告発するという著者なので読んでみたが、これで百年を網羅しているとは到底いえない。同種の論文等がないだけに再検証すらできないし、聞き取り調査にも疑問符。それと「名誉白人」は、1981年に出てる同名の書籍・新潮社 が元ネタ。先に出ているのだから”目にしたはず”で、別の執筆者から着想を得たはずの用語だから、クレジットなしは知見の盗用(この著者の基準参照)。社会学至上主義なのか、自分に甘い見事な二重規範だよ。多数の助成金による博士論文が元だが、先輩学者への媚びを散々「あとがき」に散りばめ高額で販売