出版社内容情報
特攻など悲壮なイメージただよう少年航空兵「予科練」。戦後、学歴やレッテルに悩みつつ中年となった彼らは、ユニークな慰霊碑・記念館をつくりだす。その陰には、孤立していたはずの戦友会をとりまく婦人会・政財界・自衛隊のネットワークがあった。
*戦争体験者集団を、エリート、メディア、地域、集合的記憶、アソシエーショ
ンの切り口から捉え直す戦争社会学のチャレンジ。
内容説明
敗戦後「予科練くずれ」と蔑まれた元少年航空兵たちは、高度成長期に再結集し、学歴認定や銅像・記念館建設を、意外な支援者たちと達成する。戦後社会に隠れた世代・階級横断的なつながりを解読し、戦争社会学の可能性を開拓する意欲作。
目次
序章 元兵士たちが遺した記憶のかたち
第1章 戦争・集団・記憶―社会形態学へ向けて
第2章 準エリートたちの軌跡―学歴と予科練
第3章 メディアを介した戦友会の統合
第4章 地域婦人会の記憶と行動―軍隊と地域の歴史的文脈から
第5章 戦後社会の戦友会支援ネットワーク―元軍人・自衛隊から政財界まで
終章 戦争をめぐるつながりとかたち
著者等紹介
清水亮[シミズリョウ]
1991年東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(社会学)。現在、日本学術振興会特別研究員PD(筑波大学)、東京大学未来ビジョン研究センター客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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