出版社内容情報
コロナ禍が引き起こし危機は、私たちが強く身体に拘束されており、地球[環境]の影響を受けていることを改めて如実に示した。地球環境問題を生産パラダイムから総体的にとらえ直し、身体、地球、歴史、社会を接続して考える今日の社会学のための挑戦。
*人類が生き残る展望とそれに見合った生き方のための、手がかり
内容説明
人類が生き残るために、社会学はどう立ち向かうか―。コロナ禍が引き起こした危機は、私たちが強く身体に拘束されており、地球汚染の影響を受けていることを如実に示した。生活世界からグローバル化をへて地球環境にいたる問題を総体的にとらえ直し、身体、地球、歴史、社会を接続して現実を切開する、新社会学の挑戦。
目次
“現実を直視する”生と死の社会学―ポストコロナの身体へ
“最大の文脈のなかで”地球環境と地球社会―ポストコロナの地球へ
“歴史を振り返る”グローバル化を見直す―ポストコロナの歴史へ
“現代社会のただなかで”国際社会の実態と課題―ポストコロナの社会へ
“日本の社会「科」学をふまえる”日本におけるマルクス主義と近代主義―日本社会学の前提として
“日本社会学の進むべき方向”ポストウエスタン・ソシオロジーと日本の社会学―一つの問題提起
“身近なところからの社会改革”コロナ状況下での学校―広がる教育格差とポストコロナ期の学び
“新生の可能性を見出す”ロシア人の生活世界―社会主義期、体制移行期、そして現在
“地球環境問題に対応する”気候変動と近代のパンドラの箱―歴史の累積効果を現在で解く
“グローバル化の新局面へ”グローバル化の新局面―生産パラダイムからのアプローチ
“ポストコロナの新生活様式”身体・地球・歴史・社会を接続する―社会学と新生活の方向
著者等紹介
庄司興吉[ショウジコウキチ]
東京大学名誉教授。博士(社会学)。東京大学文学部社会学専修課程卒業、同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学、法政大学社会学部専任講師、同助教授、東京大学文学部助教授、同教授(社会学第一講座)、同大学院人文社会系研究科教授(社会学専攻)、清泉女子大学教授(地球市民学担当)を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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