出版社内容情報
ロック、ヒューム、ベンサムは「近代」を準備したが、彼らの社会契約論、功利主義などの社会理論の背後にはホモ・ソーシャルの感情がうごめいていた。これら独身者の系譜のなかでベンサムの同性愛擁護論などを掘り起こし、思想史に新しい風景を拓く。
*西欧近代の偉大な社会思想家たちを「独身者」という文脈で捉えなおし、思想史という学問の面白さを知らしめた「問題作」の大幅増補版――〝 おひとりさま〟の思想史。
内容説明
「近代」を準備したロック、ヒューム、ベンサムなどの社会理論の背後にはホモ・エロティクスの感情がうごめいていた。彼らの思想を「独身者」の系譜のなかで捉え直し、ベンサムの同性愛擁護論などの禁断の書を掘り起こす。思想史に新しい風景をきり拓いた画期的著作の大幅増補版。
目次
第1部 二人の独身者たち―ロックとヒューム(近代の起源―独身者ロックのタブラ・ラサ;独身者の熱烈な友情;ジェイムズ・ビーティーによるヒュームへの注釈―幸福な独身者と不幸な妻帯者;レイノルズのアトリエから)
第2部 ベンサム(ベンサム・ロマン主義・ミル;ベンサムの同性愛論への注釈―ホックニーとベンサム;独身者の仮面劇―チャールズ・オグデンの言語理論)
著者等紹介
土屋恵一郎[ツチヤケイイチロウ]
1946年生まれ。明治大学法学部卒業、同大学院法学研究科博士課程単位取得退学。明治大学法学部教授、明治大学学長を経て、同大学名誉教授、千葉工業大学特別教授。専門は法哲学。法学者、演劇評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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