内容説明
異なる価値観や生き方がすぐ隣り合わせにある言語教育の現場は、現代社会が取り組むべき課題にあふれている。そこで着目したのがナラティブ・アプローチである。単なる語学学習を超えて社会課題の解決にもつながる言語教育の新たな可能性とは。
目次
第1部 理論編(言語教育とナラティブ―なぜ、ナラティブなのか;言語学習者・教師の成長を捉えるナラティブ;現実を構成するナラティブ―オートエスノグラフィ、当事者研究、ライフストーリー研究を中心に;対話と協働構築のナラティブ;言語教育におけるナラティブの留意点と展望)
第2部 実践編(ナラティブ・アプローチによる言語教育実践;複数言語環境で生きる「私」を語る作文活動―中華学校で学ぶ子どもたちのことばとアイデンティティ;キャリア形成のためのナラティブ―人の心に届くキャリア・ナラティブの再構築;「モヤモヤ感」を越えて見えてくる眺め―国際共修での葛藤を通した学びとジャーナル活動;移住者のデジタル・ストーリーテリング―多様な人々の物語に耳を傾け分かち合う地域社会をめざして;対話を通して「対話の力」を学ぶ―日本語教育におけるヒューマンライブラリーの試み;ひととひと・ひとと社会をつなぐインタビュー―学生たちが挑戦する「ときめき取材記」プロジェクト;聴いて感じて伝え合うストーリー交換の活動―日本語教師養成で育む共感力;学びを培う教師コミュニティ―実践を省察するラウンドテーブル型教師研修;ナラティブを生きる「わたしたちのストーリー」―学習概念の転換を目指したリソース型教材)
著者等紹介
北出慶子[キタデケイコ]
立命館大学文学部言語学・日本語教育専攻/言語教育情報研究科日本語教育プログラム教授。博士(Ph.D.)。専門は日本語教育、日本語教師教育、異文化間コミュニケーション。Georgia Southwestern College、University of Hawaii Kapiolani Community Collegeなどを経て現職
嶋津百代[シマズモモヨ]
関西大学外国語学部、同大学院外国語教育学研究科教授。博士(言語文化学)。専門は日本語教育、日本語教師教育、談話研究。韓国の高麗大学校文科大学日語日文学科助教授を経て、2015年より現職
三代純平[ミヨジュンペイ]
武蔵野美術大学造形学部准教授。博士(日本語教育学)。専門は日本語教育。仁川外国語高等学校、徳山大学等を経て、2013年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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えいこさん