内容説明
現象学は、自分自身の体験世界を観察してその意味を明らかにする、身近でもっとも心理学らしい心理学。夢日記を付けてウェブにアップ!ネットの「コミュ障」相談事例に挑戦!予備知識なしに、手作りで現象学を使って研究してみるための、画期的手引き。
目次
第1部 入門篇(手作りの科学としての夢研究―物語論的現象学分析;現象学超入門(一)―体験世界の志向性構造
夢シリーズの物語論的現象学分析
現象学超入門(二)―フッサールの現象学)
第2部 応用篇(現代へ向かう現象学の展開(一)哲学篇―ハイデガーからリクールまで
「コミュ障」の当事者研究―インターネット相談事例をもとに
現象学の過去から未来へ)
著者等紹介
渡辺恒夫[ワタナベツネオ]
京都大学文学部で哲学を、同大学院文学研究科で心理学を専攻。博士(学術)。高知大学助教授、明治大学専任講師などを経て、東邦大学名誉教授。研究領域、心理学、現象学、死生学、科学哲学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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兵士O
30
僕は読んでいて作者の心の叫びみたいなものが感じられない本というのは苦痛なんです。この本も副題の夢分析というワードに惹かれて読んだものの、知識自慢のような難しい専門用語やその定義で中身が占められていて、かなりイライラしながら読みました。6章目の「コミュ障」というテーマが作者の一番伝えたいことかな、と思いました。自分がコミュ障で苦しんでいるのに、周囲はコミュ力を上げろだの、カウンセリングを受けたらだの、上から目線で勝手なことばかり言ってくる。もっと対等な目線でものを言えよ!そんな悲鳴が聞こえてくるようでした。2024/02/03