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内容説明
老いることは怖いことではないのかもしれない。過剰な「健康ブーム」「認知症予防ブーム」は、安心して老いていく妨げになる場合もある。健康であるか否かを問わず、様々な身体的・認知的状態の高齢者たちがインプロの舞台に立つ「くるる即興劇団」。その活動から見えてくる、“老い”のパフォーマンスの豊かな可能性。
目次
第1章 “老い”とインプロ(老いとは;インプロ(即興演劇)への着目 ほか)
第2章 高齢者インプロ集団「くるる即興劇団」の試み(くるる即興劇団のはじまり;くるる即興劇団の実践プロセス)
第3章 インプロにおける“老い”のパフォーマンス(「勘違い」が笑いを誘う―「ジブリッシュ」をめぐるおもちゃんとのやりとり;「間違った」発言から新たなゲームが生まれる―トシちゃんといしの新ゲーム「ストン」 ほか)
第4章 脳梗塞後遺症をもつ劇団員トシちゃんをめぐって(トシちゃんとの出会い;トシちゃんとの関係の変容プロセス―ヤッちゃんの語りに着目して)
第5章 インプロがひらく“老い”の創造性(「高齢者インプロ」のおもしろさとむずかしさ―「高齢者でない私」がファシリテーターをつとめること;高齢者がインプロを学ぶということ)
著者等紹介
園部友里恵[ソノベユリエ]
1988年三重県生まれ。三重大学大学院教育学研究科特任講師、東京学芸大学教育学部非常勤講師。横浜国立大学教育人間科学部卒業、東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。専門は、生涯学習論、高齢者学習論、インプロ(即興演劇)。千葉県柏市豊四季台団地の高齢者インプロ集団「くるる即興劇団」のほか、学校、地域、教員研修など様々な学習の場でインプロや演劇的手法を用いた実践と研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。