内容説明
子どもが想い、感じていることまでも活き活きと捉える現象学の見方とは?保育の現場では、子どものそのつどの状態を、その子どもが生きている状況に即して捉えなければならない。3つの事例研究を通して、保育の現場で役立つ現象学の見方を具体的に実感できる、実践的な入門書。
目次
第1章 真似の多様性(真似と模倣;おぎない合う呼応と真似;真似と自己触発;真似における豊かなあり方;相互承認を導く真似のあり方)
第2章 子どもの活き活きとしたあり方の本質(現実の人間のあり方における本質の凝縮;生き物に触れることの意義;探索行動と遊び;雰囲気と子どもの活動;一つの身体への組織化;相互浸蝕とおぎない合う呼応;可能性の実現に基づく充実感)
第3章 まどろんでいる意識(現象学に基づく事例研究の意義;お決まりの活動;身体運動に伴う自己触発;蝕感覚と運動感覚による自己触発;ファントムと時間客観;保育者の声の志向性と一対一の対話)
著者等紹介
中田基昭[ナカダモトアキ]
1948年東京に生まれる。1980年東京大学大学院教育学研究科博士課程修了(教育学博士)。現在、岡崎女子短期大学・特任教授、東京大学名誉教授
篠瀬はるか[シノセハルカ]
1995年愛知県に生まれる。2017年岡崎女子大学子ども教育学部卒業。現在、幸田町立深溝保育園・保育士
鈴木志織[スズキシオリ]
1995年愛知県に生まれる。2018年岡崎女子大学子ども教育学部卒業。現在、(野場電工株式会社企業主導型)とよたキッズステーション吉原保育園・保育士
加藤優花[カトウユウカ]
1996年愛知県に生まれる。2018年岡崎女子大学子ども教育学部卒業。現在、西尾市立三和保育園・保育士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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