内容説明
パフォーマンス心理学のパフォーマンスは、成果や出来映えのことではない。俳優やごっこ遊びの子どものように、自分とは異なる人物に“成る”ことだ。基本理論を詳しく解説するとともに、多彩な実践を具体的に紹介。よりよい人生のパフォーマンスへの招待。
目次
1部 パフォーマンス心理学入門(パフォーマンス心理学とは;レフ・ヴィゴツキー―愛しき革命家;パフォーマンス・アクティヴィズム―人間の発達を再開し、コミュニティを創造するために出現しつつあるグローバル戦略;状況論からパフォーマンス心理学へ)
2部 交換のパフォーマンス(所有、贈与、創造的交歓―関係論の解散へ;放課後コミュニティの形成―子ども・若者支援のための新しい「パフォーマンス」;パフォーマンスとしての社会的企業と交換―『空と大地と』の事業の開始と展開;交換が生まれる場を作る―多摩地域のコミュニティスペースにおける活動のデザイン;異文化理解と交換)
3部 学びの場のパフォーマンス(教育におけるパフォーマンスの意味;英語の学びとパフォーマンス心理学;教員養成におけるインプロ;インプロが促す発達;状況論からパフォーマンス心理学へ―私たちはなぜ変わらなければならないのか)
著者等紹介
香川秀太[カガワシュウタ]
青山学院大学社会情報学部准教授。専門は学習論、活動理論。ネットワーク状の創造活動に関心があり、アソシエーション、マルチチュード等のポスト資本主義社会に関する理論と実践の研究をすすめている
有元典文[アリモトノリフミ]
横浜国立大学教育学部教授。専門は教育心理学・教員養成・チームビルディング。学校の先生方・児童生徒たちと、またさまざまな学習場面の参加者と共同で、皆がたがいの発達を支え合う学習環境のデザインに取り組む
茂呂雄二[モロユウジ]
筑波大学人間系教授。専門は学習心理学。現在、インプロ等を使った学習支援プログラムの開発とパフォーマンス心理学の開拓が関心の的である。子どもの発達支援に取り組んでいるジャパン・オールスターズ代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。