出版社内容情報
原田 広美[ハラダ ヒロミ]
著・文・その他
内容説明
女性心理療法家による、初めての本格的な漱石評論。埋もれていた“夢”を実現させて作家となった漱石。『夢十夜』を含む主要12作品について、成育歴のなかで形成された深層の“トラウマ”と各作品ごとの関係性を追う。漱石が創作を通して掘り進めた「神経衰弱」と「マドンナ・コンプレックス」は、癒されたのか?
目次
『吾輩は猫である』を書くまで
『坊っちゃん』の「家族の負け組」
『草枕』の「嬢様たちの自己実現」
『夢十夜』の「夢とトラウマ」
『三四郎』の「無意識の偽善」
『それから』の「自分の自然」
『門』の「罪悪感」「死の影」
『彼岸過迄』の「癒着」「嫉妬」
『行人』の「疑心暗鬼」と「死への欲求」
『こころ』の「死へのナルシシズム」
『道草』の「夫婦間の溝」
『明暗』の「未完」
著者等紹介
原田広美[ハラダヒロミ]
旧名:亀井廣美。1983年、國學院大學文学部日本文学科卒。東京ゲシュタルト研究所(現在は閉所)所長のリッキー・リビングストンより、夢とアートを用いたゲシュタルト療法の指導者養成トレーニングを受ける。心理療法家、舞踊評論家。心理療法・心理相談の「まどか研究所」を主宰、個人セッションやグループ・ワークに従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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