内容説明
心身問題をはじめとする心の哲学の主要な論争やさまざまな思想的立場を、初学者に向けて解説。脳科学・心理学・人工知能・精神医学など、近年進展めざましい心の科学の基礎を問う。
目次
第1部 心身問題(二元論―現代では何が問われているのか;還元主義―心的性質と物的性質は同一なのか;観念論―物的世界は心と独立に存在するのか ほか)
第2部 志向性・意識・自我(志向性と表象―志向性は表象的特性と同一なのか;志向的姿勢―志向的な概念はなぜ行動の予測に有用か;心的内容―心の内容は内的状態により決まるのか ほか)
第3部 心の科学と哲学(他者理解―他者の心はどのように理解されるか;自己知―自分の心は特別な仕方で知られるのか;心の理論と自閉症―心の理論は自閉症を説明できるのか ほか)
著者等紹介
信原幸弘[ノブハラユキヒロ]
東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は心の哲学、科学哲学、分析哲学。現在の研究テーマは、道徳の自然化、道徳判断・行為の神経哲学、意思決定の神経哲学など。著訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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