出版社内容情報
上野 冨紗子[ウエノ フサコ]
まちにて冒険隊[マチニテボウケンタイ]
内容説明
認知症の人は多くを語らない。だが「普通」の人たちより、人間の生きるということの不思議をずっとたくさん体験している。その真実を手にしている。ある小さなデイサービスでの、認知症の人たちとスタッフとのかかわりから見えてくる、もうひとつのまなざし。
目次
あおむしと二丁拳銃
好きか嫌いか
街と「特別区」
見ることと見られること
繭とウルトラマン
乳房と「父の名」
家と繭
「特別区」と繭
治ると戻るそして変わる
しばると解きはなつ
共同作戦と庭
おわりにそしてはじまりに
著者等紹介
上野冨紗子[ウエノフサコ]
1967東京外国語大学中国語学科入学。同中退。1973中央大学哲学科入学。木田元に師事し現象学を学ぶ。同卒業。1977文化学院アート&クラフトセンターで、「織り」とファイバーアートを学ぶ。1978木村祐一主宰のアートユニックで、テレビの子供番組の仕事に係る。1982子供の本のイラストレーターとして独立。1995自然素材の造形作家、上野正夫と結婚。鴨川の山中に移住する。1996創作童話で、第一回ファンタジー大賞(教育総研)優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Peter-John
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2022/04/02 読むのに少し時間をかけすぎた。 著者は小学校に入学する前に行われた知能検査で満点をとり、以来、高校を卒業するまで学ぶことを自由にされたらしい。その結果、大学には入学したものの1年しか持たずに中退。少し引きこもりになったとか。その後、中央大学に入学し、木田元に師事して現象学を学んだ。 だからだろう、この本は現象学のにおいがプンプンする。そこがぼくには新鮮だった。普通に学校でお勉強してきた介護人は、ついつい施設の規則どおりに認知症の人の生活を合わせようとするのとは、この人は違うのだ。2022/04/02
航輝
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図書館本 介護の仕事を始めて勉強のために