臨床現場で役立つ質的研究法―臨床心理学の卒論・修論から投稿論文まで

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臨床現場で役立つ質的研究法―臨床心理学の卒論・修論から投稿論文まで

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  • サイズ A5判/ページ数 172p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784788514881
  • NDC分類 146.07
  • Cコード C3011

内容説明

日頃の臨床実践を、質的研究法を用いてどうやって論文化するか。その論文をどのように実践に役立てることができるのか。KJ法、グラウンデッド・セオリー・アプローチ、課題分析、合議のプロセスなど、その具体的手順やアイデアを、実際の研究例を交えてわかりやすく解説。

目次

第1章 臨床現場で役立つ質的研究法とは―質的研究法と量的研究法の長所短所から臨床と研究の相互高め合いまで
第2章 KJ法の臨床応用―実践的な指針の探索
第3章 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ―ミクロな実践プロセスの分析・記述
第4章 プロセス研究と質的研究法―課題分析を中心に
第5章 合議のプロセスを用いた質的研究―質的研究と心理臨床における専門家間の対話を活かした方法
第6章 PCソフトを活用した質的臨床研究1―KH coderを利用した計量テキスト分析の実践
第7章 PCソフトを活用した質的臨床研究2―PAC分析による治療関係概念生成
第8章 実際の研究例―課題分析と合議制質的研究法との融合

著者等紹介

福島哲夫[フクシマテツオ]
大妻女子大学人間関係学部人間関係学科教授。専門は臨床心理学(統合・折衷的心理療法、心理療法のプロセス研究、質的研究)。成城カウンセリングオフィス所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

◆実践を活かす、実践に活かせる

 臨床心理学では「研究はできるのに臨床は下手」、あるいは「臨床は上手いのに研究はできない」としばしば言われます。それは、統計的手法に基づいて一般化する従来からの研究法に導かれた理論が、心理臨床の実践現場で出会う個々の事例の細密さと合致しにくいからです。本書はこの乖離を橋渡しできる「実践に役に立つ」「その場で使える」「自分がいる現場で研究できる」質的研究法を紹介し、そのアイデアや手続きを具体的にわかりやすく解説しました。心理臨床を実践しながら論文の執筆や投稿をめざす読者におすすめの一冊です。

臨床現場で役立つ質的研究法 目次

まえがき



第1章 臨床現場で役立つ質的研究法とは

―質的研究法と量的研究法の長所短所から臨床と研究の相互高め合いまで



1 はじめに

1-1 臨床現場とは何か

1-2 質的研究の特徴

1-3 若手、中堅の臨床家にとっての臨床研究

1-4 研究が現場で役立つとは?



2 質的研究の魅力とは

2-1 リアルさと即時性

2-2 発見的(heuristic)な研究となりやすいこと



3 臨床家と質的研究者の頭の中の衝突



4 質的研究と研究対象との関係



5 様々な研究法のメリット・デメリット

5-1 実験法

5-2 質問紙法

5-3 観察法

5-4 インタビュー法(面接法)

5-5 事例研究法

5-6 各研究法の特徴の比較



6 質的研究の質



7 研究の難しさ

7-1 基礎力―日本語で考える力が求められる

7-2 どの分析法にするか?―目的に合った分析法を選ぶ

7-3 研究者の主体性の問題



8 質的研究の基礎となっている哲学



第2章 KJ法の臨床応用

―実践的な指針の探索



1 はじめに



2 KJ法の背景

2-1 KJ法の歴史

2-2 KJ法の根底にある考え方



3 KJ法の手順

3-1 第1段階―ラベル作り(カード作り)

3-2 第2段階―グループ編成

3-3 第3段階―図解化

3-4 第4段階―文章化



4 KJ法を活用した臨床研究の実践例

4-1 実践例―心理療法場面におけるセラピストの効果的な自己開示

4-2 KJ法の課題と応用上の工夫



5 おわりに



●コラム 初めてのKJ法体験



第3章 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ

―ミクロな実践プロセスの分析・記述



1 はじめに



2 グラウンデッド・セオリー・アプローチとは



3 M?GTAを活用した臨床研究の実践例

3-1 実践例―ある摂食障害をもつ女性のアサーションが変化するプロセス

3-2 リサーチクエスチョンを絞り込む(研究テーマの設定)

3-3 分析焦点者の設定とデータの読み込み

3-4 概念生成(またはコーディング)

3-5 分析ワークシートの作成

3-6 継続的比較(類似例と対極例)

3-7 絶え間ない比較と理論的飽和

3-8 カテゴリー生成と階層化あるいはプロセス化

3-9 ストーリーラインの作成



4 論文執筆の際の注意事項



5 おわりに―当事者協働研究までを視野に入れて



●コラム 卒論で臨床トランスクリプト分析をM?GTAで行った体験談



第4章 プロセス研究と質的研究法

―課題分析を中心に



1 はじめに



2 恥

2-1 恥と心理的問題

2-2 恥への介入モデルと恥の変容プロセス



3 課題分析

3-1 課題分析の起源

3-2 研究と実践の統合的方法としての課題分析

3-3 課題分析の発展



4 課題分析を活用した臨床研究の実践例

4-1 課題の設定

4-2 初期(論理)モデルを作成する

4-3 サンプルの選び方

4-4 課題モデルの構成要素の同定

4-5 モデルの流れ



5 今後の課題と発展



第5章 合議のプロセスを用いた質的研究

―質的研究と心理臨床における専門家間の対話を活かした方法



1 はじめに



2 合議制質的研究法と合議のプロセス



3 合議のプロセスを用いた質的研究の実践例

3-1 研究の全体像

3-2 合議のプロセスの流れ



4 合議のプロセスを用いた質的研究の特徴

4-1 専門家間の対話

4-2 合議のプロセスを用いた質的研究の長所

4-3 合議のプロセスを用いた質的研究の活用に向けて



第6章 PCソフトを活用した質的臨床研究?

―KH coderを利用した計量テキスト分析の実践



1 はじめに



2 KH coderについて

2-1 KH coderによる計量テキスト分析でできること

2-2 KH coderのダウンロードとインストールの方法



3 KH coderによる分析前の下準備

3-1 第1段階―分析データを整理するための保存用データファイルの作成

3-2 第2段階―分析対象ファイルの準備



4 KH coderの使い方の手順

4-1 KH coderを起動する

4-2 ファイルの読み込み

4-3 データの前処理

4-4 抽出語(分析に用いる語)の取捨選択

4-5 「前処理」→「前処理の実行」で分析データの準備完了



5 分析の実行

5-1 カウンセリング中にセラピストが多く用いた語を分析してみる《分析1》

5-2 それぞれのセッションに特徴的なセラピストの発語を分析する《分析2》

5-3 セッションごとのセラピストの発言特徴の分析―共起ネットワークを用いた分析《分析3》

5-4 セッションごとのセラピストの発言特徴の分析―対応分析を用いた分析《分析4》



6 おわりに



第7章 PCソフトを活用した質的臨床研究?

―PAC分析による治療関係概念生成



1 はじめに



2 態度を探る理由と方法

2-1 なぜ、態度を明らかにする必要があるのか?

2-2 態度を資料として収集する方法

2-3 心理尺度式の質問紙法が向かない場合

2-4 面接法を選ぶべき場合



3 PAC分析はこんなときに使える

3-1 PAC分析が有効な場合1―態度のパターンが読めないとき

3-2 PAC分析が有効な場合2―研究者が仮説(認知バイアス)を持っているとき



4 PAC分析を選ぶ手続き

4-1 なぜPAC分析を使わなければならないのか?

4-2 研究テーマと方法のマッチング

4-3 PAC分析の採択

4-4 PAC分析か? GTAか?



5 PAC分析の進め方

5-1 母集団と研究協力者サンプリングの検討

5-2 研究協力者への依頼

5-3 プログラムの入手

5-4 ソフトの立ち上げと自由連想

5-5 重要度の評定と一対比較法

5-6 「非類似度行列(対称化)」とクラスター分析



6 考察とまとめ



第8章 実際の研究例

―課題分析と合議制質的研究法との融合



1 はじめに



2 「セラピストの肯定」と「二項対立」

2-1 前年に行われた研究について

2-2 本研究の問題意識と目的

2-3 本研究が実践にもたらす意義

2-4 研究方法の選択―課題分析と合議制質的研究法を参考に



3 研究の開始

3-1 大まかな流れ

3-2 テーマと分析方法の決定

3-3 研究計画案とモデルの策定

3-4 事例データの収集と分析方法の再検討



4 モデルの完成に向けて

4-1 事例の分析と修正版モデルの提案

4-2 研究会メンバーとのモデルに関する合議

4-3 モデルとプロセス図の完成

4-4 モデルの臨床事例との照合

4-5 モデルの精緻化



5 考察

5-1 本研究から示唆されたこと

5-2 今後の課題



6 おわりに―この研究をした経験に関する所感

6-1 研究参加者自身の臨床家としての成長に対する貢献

6-2 共同研究の留意点―生産性を高めるために



●コラム 臨床データ取得のコツ



あとがき

文 献

人名索引

事項索引

福島 哲夫[フクシマ テツオ]