内容説明
あの生き物はなぜコワいのか。コワい気持ちはどのように生まれるのか。コワさを克服する方法はあるのか。できれば無くしたい「コワさ」の謎を探求する。
目次
1章 コワいってなんだろう?
2章 コワいのは生まれつきか、経験か?
3章 サルはヘビのなにがコワいのか?
4章 ヘビに対する敏感反応―脳波やノイズテストによる検証
5章 クモはヘビのようにコワいのか?
6章 コワさを抑える
7章 他人をコワがるとき
著者等紹介
川合伸幸[カワイノブユキ]
名古屋大学大学院情報科学研究科准教授。1990年関西学院大学文学部卒、95年同大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学、98年博士(心理学)取得、99年京都大学霊長類研究所講師、2001年名古屋大学大学院人間情報学研究科助手、助教授を経て07年から現職
内村直之[ウチムラナオユキ]
科学ジャーナリスト。1952年東京都生まれ。81年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程満期退学。物性理論(半導体二次元電子系の理論)専攻。同年、朝日新聞入社。同社福井、浦和支局を経て、東京・大阪科学部、西部本社社会部、『科学朝日』、『朝日パソコン』、『メディカル朝日』などで科学記者、編集者として勤務した後、2012年4月からフリーランスの科学ジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かめぴ
6
ヘビ・・よりもクモやゴキブリの方が怖い私にとって、目から鱗の話だった。遺伝子レベルでそうなのか。ガルシア効果も興味深い。色々な角度からものを見るのは面白いなぁ。 2016/07/17
氷柱
3
1036作目。12月28日から。ヘビの本と言っても過言ではない。ヘビやクモと人類の関わりを通じて認知を紐解いていく作品。「ヘビの画像(存在)をすぐ見つけられるのは人類がヘビを怖がってきたからだ!」という割かしとんでもな理論を中心に話が進んで行く。要検証というところだろうか。説としては面白いが真に受けすぎるのはどうなんだろうという仕上がりである。2023/12/29
ばにき
2
人間は生得的にヘビを怖がるのは事実なようです。実験デザインに対する細かい試行錯誤から実証的な説を導き出すのは実験心理学の真骨頂ですね。2019/12/06
新橋九段
2
恐怖に関して、主に心理学と脳科学の視点からまとめた一冊。入門書には丁度いいか。2017/05/14
ときのき
1
面白かった。たった二分仲間外れにされるだけで、影響が後まで残るというのはとても怖い話。怒る人、にへりくだり、疎外されないよう立ち回り……という行動則が一般的になるわけだよなあと。一度組み込まれてしまった恐怖感情を“消去”するメソッドを知りたい。蛇の模様と近い形を補足する神経細胞があるというのも、実験結果に如実に表れていてこれも興味深かった。2022/08/30