内容説明
敗戦を境にリュック一つで帰還し、戦後を生き抜いた引揚者たち。全国の商業施設やマーケット、開拓地や公営住宅や福祉施設、飲食店やスナック街、大衆食文化に、引揚げ後の足跡が刻まれている。満洲・朝鮮・樺太・北方四島・パラオ引揚者の生活文化と敗者復活の生き方に注目して、全国の事例を収集した初めての民俗誌。
目次
第1章 引揚者が生みだした社会空間と文化
第2章 記憶のなかの満州引揚者家族の精神生活誌
第3章 恩賜財団同胞援護会と土浦引揚寮
第4章 引き揚げた人、残された人―樺太引揚者とサハリン残留朝鮮人が残してくれたもの
第5章 神々の引揚げ―北方四島から北海道へ
第6章 「ふるさと」へ帰れない引揚者―パラオとつながっている人びと、帰れない人びと
第7章 歌がつなぐ過去といま―パラオ引揚者の暮らしが語りかけてくるもの
第8章 戦後引揚げという“方法”―帰還移民研究への視座
著者等紹介
島村恭則[シマムラタカノリ]
筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科文化人類学専攻単位取得退学、博士(文学)筑波大学。現在、関西学院大学社会学部・同大学院社会学研究科教授。専攻はフォークロア研究、現代民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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