内容説明
越境の時代、人は“誰として”生きるのか。法・生活実践・モノからみる個人の同定。移民がグローバル化する今、人と国籍を問う。越境者と国家をつなぐコード。
目次
第1部 法からのアプローチ:国籍をめぐる法原理とアイデンティフィケーションの変容(国籍とジェンダー―国民の範囲をめぐる考察;血統主義と親子関係―最高裁判決を素材にして;外国人とは誰か? ほか)
第2部 人からのアプローチ:公的アイデンティフィケーションは桎梧か?(「掌握」する国家、「ずらす」移民―李大媽のライフ・ストーリーから見た身分証とパスポート;国境を越える子供たち―タイ・マレーシア国境東部における日常的越境と法的地位;並存するナショナル・アイデンティティ―離散パレスチナ人によるパスポート、通行証の選択的取得をめぐって ほか)
第3部 モノからのアプローチ:パスポート・IDの歴史とアイデンティフィケーション(戦前期の旅券―形式の変遷を中心に;日本における出入国管理と渡航文書の実務;揺れ動く「うちなる国境」と渡航文書・パスポート ほか)
著者等紹介
陳天璽[チェンテイェンシ]
国立民族学博物館准教授。博士(国際政治経済学)。専門は移住移動者、マイノリティー研究、なかでも無国籍者のパスポートとアイデンティティの関係に注目
近藤敦[コンドウアツシ]
名城大学法学部教授。博士(法学)。専門は憲法、国際人権法、移民政策
小森宏美[コモリヒロミ]
早稲田大学教育・総合科学学術院准教授。専門はエストニア現代史
佐々木てる[ササキテル]
早稲田大学文化社会研究所招聘研究員。筑波大学大学院社会科学研究科博士課程修了。博士(社会学)。専門はグローバリゼーション下におけるネーション、エスニシティの変容(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 葉隠 - 現代語全文完訳