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出版社内容情報
メディアの力、メディアの役割とは? メディアを賢く使うためには理論が必要である、と説く本書は、一九世紀末に端を発するマスコミ理論の系譜に分け入り、歴史学、人類学、社会学から心理学に至るまで、あらゆる社会科学の学者たちが展開した思想を紹介します。しかも通りいっぺんの理論の説明にとどまらず、実社会のできごとと関連づけながら理解と思考を深め、読み手の関心を持続させる工夫をほどこしています。
私たちは、社会・行動理論と批判・文化理論について、多くの事例を示し理論の有効性と限界を深く議論している。メディア理論は人間の創造物であり、それは主として特定の問いや論点を立てるために作られているのである。・・・・・・マスメディア産業が急速な変化を経験し、私たちが9月11日以降の「新しい世界秩序」になじんでくるこの4~5年のうちに、メディア理論を理解することは今以上に必要で一般的なことになるだろう。社会や人々の生活のなかに存在するメディアの役割について発せられた古い問いのすべてが新しい妥当性をもって再び浮上してくるだろう。本書では過去にこの問いがどう提起されたかを追い、将来それをどう提起していくかについての識見を与える。(「序章」より)
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【関連書籍】
『 文化理論用語集 』 P・ブルッカー著 (定価3990円 2003)
『 古いメディアが新しかった時 』 C・マーヴィン著 (定価4725円 2003)
『 場所感の喪失 上巻 』 J・メイロウィッツ著 (定価3990円 2003)
【新 刊】
『 メディアオーディエンスとは何か 』 ロス、ナイチンゲール著 (予価3360円 10月刊行予定)
内容説明
メディアの力、メディアの役割とは。「メディアに対するクリティカルな視点を育む」ために―マスコミ理論の系譜に分け入り、メディアと社会、そして人間の関係を考える。
目次
第1部 マス・コミュニケーション理論序論(マス・コミュニケーション理論概論;マス・コミュニケーション理論)
第2部 大衆社会と大衆文化の時代(メディア産業の成長と大衆社会論;プロパガンダ時代におけるメディア理論の進展;マス・コミュニケーションの規範理論)
第3部 限定効果論の登場と崩壊(限定効果論の登場;中範囲理論による限定効果パラダイムの統合;支配的なパラダイムへの挑戦―子ども、システム、効果)
著者等紹介
バラン,スタンリー・J.[バラン,スタンリーJ.][Baran,Stanley J.]
ブライアント大学教授、コミュニケーション学科長。ペンシルベニア州立大学でジャーナリズムを専攻し修士を終えたのち、マサチューセッツ大学でコミュニケーション・リサーチを専攻し博士号を取得。学生指導に関して数多くの賞を受賞している。最近ではフルブライト奨学金の、コミュニケーションやメディア関係の分野の審査に貢献。また、5専門誌で編集委員会に名を連ねている
デイビス,デニス・K.[デイビス,デニスK.][Davis,Dennis K.]
オタゴ大学教授、コミュニケーション学科長。ペンシルベニア州立大学コミュニケーション学部のメディア学教授職と映画・ビデオメディア学科長職は休職中。1967年にミネソタ州のセント・オラフ大学を卒業し、1973年にミネソタ大学のジャーナリズム&マス・コミュニケーション学部で博士号を取得。1994~1997年には『ジャーナル・オブ・ブロードキャスティング・アンド・エレクトロニック・メディア』の編集長を務めるほか、数々の専門誌の編集委員を務めている。1979~1980年には、フルブライトのプログラムで、オランダとベルギーでシニア講師を務めた
宮崎寿子[ミヤザキトシコ]
1951年生まれ。国際基督教大学卒業、同大学大学院修士課程修了、オランダ・ライデン大学、アムステルダム大学客員研究員。東京工科大学メディア学部教授を経て、現在FCTメディア・リテラシー研究所所長、代表理事
李津娥[イージーナ]
1967年生まれ。韓国延世大学新聞放送学科卒業、同大学大学院修士課程修了、慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在東京女子大学現代文化学部コミュニケーション学科准教授
李光鎬[イーゴアンホ]
1963年生まれ。韓国延世大学新聞放送学科卒業、同大学大学院修士課程修了、慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。東京工科大学メディア学部教授を経て、現在慶應義塾大学文学部教授
鈴木万希枝[スズキマキエ]
慶應義塾大学文学部卒業、同大学大学院社会学研究科博士課程修了。東京工科大学メディア学部準教授
大坪寛子[オオツボヒロコ]
国際基督教大学卒業。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士過程単位取得退学。慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所研究員、武蔵大学社会学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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