出版社内容情報
今号の特集は「エロス」。エロスを現代とのかかわりで捉えるヒントを与えてくれる論文を紹介します。漫画家・さかもと未明氏からはご自身の経験やAV、レディース・コミックとのつながりでエロスを語った「性愛マンダラ」、ユング派分析家・宮野素子氏からは『曽根崎心中』のお初から現代女性を探る「遊女の心理学」、甲南大学教授・高石恭子氏からはご自身の臨床経験から母性の在り方を論じる「母性とエロス」の3本です。他に論文「子規の随筆にみる死の準備の過程」、留学体験記、書評、関連文献など充実した内容です。
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【新 刊】
『 心理臨床の奥行き 』 河合隼雄ほか著 (定価1995円 8月刊行予定)
内容説明
“レディース・コミック”“遊女”“母性”…。現代女性にひそむエロスの深淵。
目次
随想 ユングと私(ユングの本について;ユングと私 ほか)
特集 エロス(性愛マンダラ;遊女の心理学―『曽根崎心中』のお初をめぐって ほか)
研究論文―子規の随筆にみる死の準備の過程‐夢にあらわれた救済像とその解釈
留学体験記―チューリヒの二年間
BOOK REVIEW(岡田康伸監修/東城久夫『子どもが育つ心理援助―教育現場でいきるこころのケア』;樋口和彦『聖なる愚者』 ほか)
文献(ユング関係海外雑誌紹介;ユング関係文献目録補遺)