内容説明
グローバル化とともにヨーロッパは再編成されている。都市、移民、宗教、言語などのフィールドワークを通して、ヨーロッパとその知はどこへ向かっているのかを、“公共性・社会空間・周縁/越境/統合”から問う。
目次
ヨーロッパ人類学の可能性
第1部 公共性と社会空間(ユートピアのヨーロッパ―フランス・ジュラ地方における公共空間の構造化と社会的ヨーロッパ;イタリアの名誉と男と性;開かれゆく参加空間―フランス・ルルド巡礼の世界;家族の再編と現代都市―ベルリンのトルコ移民第二世代をめぐって;村を再考する―ギリシャ・カロニ村のフィールドワーク)
第2部 周縁・越境・統合(移民の歴史をいかに語るか―南イタリアの事例から;ヨーロッパのムスリム―ドイツ在住トルコ人の事例から;聖職者と信者の宗教的実践の差異と相互関係―ルーマニアにおける集団改宗とギリシャ・カトリック教会;ことばをつくる―ロシア・カレリアの文語運動;ヨーロッパ的知のなかのフィンランド―フィン‐ウゴル主義をめぐって ほか)
著者等紹介
森明子[モリアキコ]
国立民族学博物館民族社会研究部助教授博士(文学)。専攻は文化人類学
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