心の危機と臨床の知
現代人と母性

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  • サイズ A5判/ページ数 243p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784788508521
  • NDC分類 143.5
  • Cコード C1011

出版社内容情報

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 【関連書籍】
 『 愛着からソーシャル・ネットワークへ 』 M・ルイス、高橋惠子編著 (定価3990円 2007.5月)
 『 エピソードで学ぶ乳幼児の発達心理学 』 岡本依子ほか著 (定価1995円 2004)
 『 岡宏子と考える保育の科学 』 発達臨床研究会・保育士心の発達研究会共編 (定価2520円 2001)

内容説明

本書は臨床心理学と産科・小児科医学を二本の柱に据えつつ、そこに文化論的な考察を加えるという三部構成になっている。まず、第一部では主に、大学の相談機関や児童相談所で母子への支援を長く実践してきた執筆者が、臨床心理学的な観点からこの問題に迫る。第二部では主に、母子医療の最前線で活躍中の執筆者を迎え、子育て支援において見落とされがちな周産期医療の問題と母性との関係が述べられている。また近代医学が母性と自然を切断したことの功罪が、最新の知見や思想に照らして検証されている。第三部では主に、文学と臨床心理学を専門とする執筆者により、人類がさまざまな時代と文化のなかで、どのように「母性」を捉え、「母親」なるものをイメージしてきたかが紹介される。そして、それらの文化的遺産をどのように次世代に引き継いでいけばよいのかが示唆される。

目次

第1部 母性の臨床心理と福祉(母性の治癒力―子育て支援、今・昔;児童福祉と母性保護;女性性と母性―サド公爵夫人ルネの物語をめぐって)
第2部 医療の最前線から見た母性と自然(周産期医療の現場から見た子育て支援の課題―周産期のケアと子育て;ソフロロジー法を用いた母性の育み;母子同室制と母乳育児―産科開業施設の役割;自然の時間・身体の自然)
第3部 文化的遺産としての母性(古代ギリシャにおける母性;日本文化に見る母性的営みについて―『本覚坊遺文』を通して;現代女性にとって母性を生きることの意味―人魚の物語に見られる母娘像の考察)

著者等紹介

松尾恒子[マツオツネコ]
1940年生。甲南大学文学部社会学科卒。ライス大学、カリフォルニア大学、ダラス人文科学研究所にて研究に従事。甲南大学文学部名誉教授。臨床心理士。家族心理士

高石恭子[タカイシキョウコ]
1960年生。京都大学教育学研究科博士後期課程満期退学。甲南大学文学部教授・学生相談室専任カウンセラー。専門は臨床心理学
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