内容説明
ちっちゃいかえるはじょうずに鳴けないことが心配で、みんなの前では鳴けません。そこで、ある日池を飛び出して…。(3~4歳から)。
著者等紹介
シエラ,エクトル[シエラ,エクトル][Sierra,Hector]
コロンビア生まれ。旧ソ連キエフ大学映画監督学科、日本大学大学院芸術学研究科修了。1999年にNGO「国境なきアーティストたち」を設立、戦争被災地で子どもの支援活動を展開。2004年度NHKテレビスペイン語会話レギュラー
やまうちかずあき[ヤマウチカズアキ]
1971年生まれ。デザイン事務所を経て1999年よりフリーイラストレーターに
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ume 改め saryo
27
カエルの正体は、コロンビアからやって来た、” 日本語を話せなかった作者 ” なのですね(*^0^*)/ その経験を活かし、同じ気持ちを持つ人に、絵本を通して伝えたい気持ちがある。 そんな優しく、コミカルナ作品ですね(*^0^*)/2014/03/06
鈴
16
みんなみたいに上手になけないカエル。だけど、みんなと一緒じゃなくてもいいんだと気付く。みんなと違う鳴き声でも、それを受け入れてくれる仲間たち。素敵なお話。2012/07/09
ユウキ
13
個性を大切にしたい、と思わせてくれる絵本2015/06/10
ごんたろう
12
本書は、うまく鳴けない蛙が、うまく鳴けるようになる過程を描く。うまく鳴けなくとも自分なりの鳴き方で鳴けばよい。大人はそんなふうに思い、鳴いてごらんと促す。それは運動でも勉強でも、同じことである。自分なりに表現するということは、表現しないことよりもはるかに価値がある。ただし、下手なままでよいというわけでもない。上手くなるためには恥や遠慮を取り除くことが大切である。本書の蛙は、鶏や牛と出会う中で何を思ったか。彼は下手で良いと思ったのではなく、それぞれの方法でコミュニケーションを楽しむことが大切だと感じたのだ。2015/08/21
遠い日
8
ご自分の体験を、このようなやさしく、元気なお話に活かした作者のことばが、とにかくステキ。鳴くことができないちっちゃいカエルが、ちゃんと周りの世界を見て、自分らしくありのままでいいことに気づいていくようすが、すばらしい。勇気とはこういうことをいうのだと思う。2014/06/20