出版社内容情報
生涯にわたって家族や友人を巻き込んでは、歓び、嘆きつつ飽くなき挑戦を続ける「人間フロイト」の生の歩みをドキュメンタリータッチで活写し、無意識を扱うあらゆる精神療法における種々の根幹テーマを掘り下げていく。
序 章 ある未亡人の涙
第1部 夢の秘密が現れるまで
第一章 ファミリーロマンス
第二章 親衛隊と家族
第三章 ある密かなテーマ
第2部 秘密の現われとその展開
第四章 夢の秘密が現れた日-イルマの夢
第五章 自身がさらけ出された日-Non vixitの夢
第六章 彼女が本当に「いない」となった日-いない/いた遊び
第3部 心の秘密をめぐって
第七章 展開的側面
第八章 知-行的側面
第九章 ダイモーン的側面
終 章 終わりない悲しみ
部 外 こころの秘密《三つの小篇》
第一篇 こころのハーモニー-ドン・ジョバンニを聴きながら
第二篇 結核性の恐ろしいもの-漱石の小説から
第三篇 奇怪な三角関係-小林秀雄の体験から