出版社内容情報
「工業文明が飛躍的に発展した20世紀は、石炭、石油を蕩尽し環境汚染が地球的な規模で深刻化した世紀でもありました。また、最近の東アジアの経済危機にみられるように、経済の地球化にともなって資本主義の危機があらわになってきました。来る21世紀、地球環境を守りつつ、エネルギーを確保し、適度な経済成長を遂げていくことは果たして可能でしょうか。このトリレンマにどう対処すべきでしょうか。京都大学経済研究所の佐和教授を中心とするグループが精緻な分析にもとづいて、来る数十年を見通しての持続的発展の方途を研究した成果が本書です。官庁、企業をとわず、来る世紀のビジョンを描く上での基本指針として大いに役立つでしょう。
・出版ニュース 2000.5.上 書評
・聖教新聞 2000.5.24 書評
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【関連書籍】
『 里川の可能性 利水・治水・守水を共有する 』 鳥越皓之ほか編 (定価2310円 2006)
『 脱原子力社会の選択 』 長谷川公一著 (定価2940円 1996)
『 人口が爆発する 』 エーリック著 (定価3675円 1994)
【新 刊】
『 資本主義黒書 』 R・クルツ著 (上巻6930円 下巻4620円 下巻7月予定)
内容説明
新世紀、地球環境・エネルギー・経済のトリレンマをいかに乗り越えるか。
目次
20世紀末から21世紀へ
1部 世界経済の現状と課題―アジアの視点から(世界経済の変容―グローバリゼーションの問題点;開発独裁と民主化;アジア経済の持続可能な発展とは?)
2部 21世紀の問題群(21世紀の問題群;人口問題;都市化問題 ほか)
3部 持続可能な発展のシナリオ(地球環境政策―持続可能な経済社会システムに向けて;持続可能な開発への道筋―統合モデルによるシミュレーション)
問題解決への道筋―結びに代えて