出版社内容情報
植民地主義の下で人々はどのように生きたか。加害者-犠牲者という単純な図式から抜け落ちていた「文化を生きる主体」の抵抗という視点から,「伝統的」な民族‐文化がいかに被植民者と植民者との相互作用のなかで生成したかを明らかにする。
書 評
「週刊読書人」98.3.13 小田 亮氏評
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【関連書籍】
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内容説明
生成する民族=文化。植民地主義の下で人々はどのように生きたか。加害者‐犠牲者という単純な図式からは抜け落ちていた「文化を生きる主体」の抵抗という視点から、「伝統的」な民族=文化がいかに被植民者と植民者との相互作用のなかで生成したかを明らかにする。
目次
序論 植民地主義と文化
裁かれるマオリ・カスタム
文化的「主体」と翻訳的適応
植民地状況におけるキリスト教の役割
「発端の闇」としての植民地
サモア人のセクシュアリティ論争と文化的自画像
八人のアマゾニア先住民は民族か
文化的権威の歴史化とその開示
ジャワにおける植民地主義と文化的抵抗
植民地文化における主体性と暴力
「不可触民」はどこへ行ったか?
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- 和書
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