出版社内容情報
子どもの心はどこで育つか? 知性と人格がともに成熟する〈発達環境〉を求めて,環境としての〈もの〉と〈ひと〉の関係を緻密に解き明かす。幼児教育界における「環境を通しての教育」論議の混乱をも正す,発達心理学の第一人者による提言。
・「教育医事新聞」96.1.1 特集「研究室最前線」
・「幼児と保育」95.5月
・「CODER NEWS&LETTER」95.1月 梅本尭夫氏評
・朝日新聞 95.4.30 中島梓氏評
内容説明
核家族化の進行や出生率の低下、早期教育や幼児教育の産業化など、幼児の発達をめぐる状況は激変し続けている。こうした背景から、幼稚園の新しい教育要領が公布され、「環境を通しての教育」が脚光を浴びるようになった。しかしこの「環境」こそ、受けとめ方はさまざまで、実際に教育現場でも混乱をを来した。本書はこうした反省に立って、多元的な環境の諸相を位置づける。
目次
子どもの本性と時代の変遷
幼児の発達をめぐる新しい状況
遺伝のもたらす社会的問題
遺伝性と生得性
発達環境学
遺伝と環境
発達研究における環境
環境としての〈ひと〉〔ほか〕



