出版社内容情報
コミュニケーションの変化は人間の理性や感受性,人間関係や社会組織にどんな影響を与えてきたか。石器時代の洞窟絵画からひも文字,漢字,アルファベットの発明をへてテレビ,ニューメディアに至るまでメディアの歴史と重ね合わせて見た人類の歴史。
現代は、今までのどの時代よりも、コミュニケーションとその諸技術の変化が急速に進行している。わずか一世代においても、それは明白である。本書のもっとも若い読者でさえもたぶん、ワープロ、コンパクト・ディスク、ホーム・ヴィデオ、コンピュータの大規模な応用が始まる前の生活を思い出すことができよう。もう少し年長の人たちなら、カラー・テレビやステレオが出てきたときのことを思い起こすかもしれない。これより前、本書の編者たちが成長した第二次世界大戦後の時期に、テレビ自体が大きな影響力をもつようになった。それはラジオの全国向け番組の衰退をもたらし、人々の余暇時間における活動を変えた。(「序論」より)
・「エコノミスト」95.10.3 水越伸氏評
・京都新聞 95.6.21
内容説明
洞窟絵画から電子メディアまで―。メディアは、どのように人間の思考と社会を変えてきたか。コミュニケーション・メディアの変遷をとおして、先史期から現代にいたる人類の歴史をダイナミックに描き出す。
目次
第1部 初期文明のメディア
第2部 西欧のリテラシーの伝統
第3部 印刷革命
第4部 電気による有線世界の創出
第5部 イメージ技術と大衆社会の出現
第6部 ラジオの日々
第7部 テレビの時代
第8部 情報時代の新しいメディアと旧いメディア