出版社内容情報
アナール派を中心とするフランス第一級の歴史家が結集して,従来タブー視されてきたテーマに挑み,数々の興味深い知見をもたらした好評書『愛とセクシュアリテの歴史』に,さらに,アリエス,デュビーらの秀逸な力作を増補し,造本と装丁を一新。
・「論座」98.7月号 特集「セクシュアリティを読み解く10冊」吉澤夏子氏
内容説明
歴史家がいま、虚飾と偽善のヴェールを剥ぐ。アリエス、デュビー、ル・ゴフ、コルバンら、現代フランスを代表する歴史家たちが、闇に秘められてきた歴史の沃野に挑む。フランス歴史学最先端の冒険。
目次
1 自由な愛―ゲームの規則(すべてはバビロニアにはじまる;レスボスのサッフォー;トゥルバドゥールと情熱の愛;避妊のはじまり;姦通の魅惑)
2 カップル―ひとりの男とひとりの女(最初のカップル、アダムとイヴ;ローマ時代の結婚;快楽の拒否;キリスト教的結婚の生成;二人に一台のベッド;新婚夫婦の小聖書;離婚への長い歩み)
3 快楽と苦痛―情熱の病(サドは存在したか;梅毒はアメリカの病気か;懐胎の恐怖;マスターベーション糾弾!;秘密の儀式;オスカー・ワイルド裁判)
4 増補(ローマにおける同性愛;女性、愛、そして騎士;かつての時代の避妊について)