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出版社内容情報
イギリス17~19世紀を舞台に,近代化のマクロな歴史変動とともに人びとの子ども観や子育て意識はどのように変質していったのか。肖像画・育児慣行など習俗のミクロな史料へのまなざしを通して,現代に繋がる教育観に歴史の光をあてた意欲作。
子ども観の社会史的研究は「新しい歴史学」の方法論に学びながら、同時に現代社会における子どもの発達と教育の問題を、歴史の中であきらかにしようとする。そこでは、事実が許容する範囲を大きく逸脱した過剰な解釈や、主観的な意味付けが自己満足に終始しているかのように、具体的な経験事実に注目する。子どもは決して抽象的な存在ではないからである。かつてE・デュルケムが教育の科学を目指して心理学と歴史学を社会学的方法の諸基準によって統合しようとしたとき、教育を観念や規範のレヴェルにおいてではなく、それらが形成されるプロセスを社会的に存在する事実から解明しようとしたように、子ども観の社会史研究は子ども世界を構成するあらゆる社会的経験事実から出発するのである。(本文より)
・「教育学研究」94.9月 安川哲夫氏評「図書新聞」96.12.25 神宮輝夫氏評
内容説明
日常のミクロな営みに込められた人びとの喜びや悲しみ、愛情や無関心が、歴史のマクロな変動の波にさらされて、いかに近代の子ども観を結んでいったのか?社会史・家族史から豊かな示唆を得て、教育史の新境地を拓いた意欲作。
目次
序論 子ども観の社会史へのまなざし
第1部 近代社会と子ども(17世紀における子ども観の転回;近代化と子ども)
第2部 近代的子育ての諸相(子どもの生命観の変貌―イギリス近代小児医学史から;ピューリタン家族における子育て意識;近代社会における『子育て書』の社会史的系譜)
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