絶滅のゆくえ - 生物の多様性と人類の危機

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  • サイズ B6判/ページ数 323,/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784788504271
  • NDC分類 480.79
  • Cコード C1040

出版社内容情報

 今や宇宙船地球号は「リベットを抜きながら飛び続けるジャンボ機」のようなものだ! 著名な生物学者が人類のひき起した進化史上例をみない急速な絶滅=生物多様性の崩壊に鋭く警鐘を鳴らし,多様性保全対策の緊急性と戦略を説いた科学読物。

 たとえ、私たちがホモ・サピエンス中心主義ではない世界観を持っているとしても、過去あるいは現在において他の種のメンバーに対するすべての殺生が自動的に悪を意味するのでないことはもちろんである。ダーウィンの時代以来、生物学者は、ある生物種の成功は通常、他の種の個体数の減少もしくは絶滅を代償としているということを認識してきた。たとえば、人間にとって、人間を餌食にしたり人間が使う資源を脅かしたりするような個体群あるいは種を抑制し、あるいは絶滅に追いやろうとさえ試みることは、完全に自然なことである。…中略…しかしもちろん、物事は決してそんな単純なものではない。というのは、単一の種を地球の生物相から選択的に除去する―とくに害虫の場合は―ような魔法の装置は存在しないからであり、そして私たちの捕食者あるいは競争者に対処するために私たちが用いるテクニックのほとんどは諸刃の剣であることがわかったからである。(「第一章」より)

第一部 序 論
 第一章 私たちは恐竜の絶滅を嘆くべきか?
 第二章 種の機嫌とその絶滅
第二部 なぜ種の絶滅が問題なのか?
 第三章 同情、美学、魅惑、倫理
 第四章 種の保存の直接的・経済的便益
 第五章 間接的便益
第三部 人類に脅かされる野性生物たち
 第六章 直接的な絶滅の危機
 第七章 間接的な絶滅の危機
第四部 何がなされているか、何をなすべきか
 第八章 絶滅をめぐる政治
 第九章 動物園、保護区、種の保全
 第十章 コンサベイション(環境保全)の戦略
訳者解説
事項索引/人名索引

 ・「アニマ」93.4月 新妻昭夫氏評
 ・「産業と環境」93.4月
 ・「アニマ」93.4
 ・「スタジオ・ヴォイス」93.4月
 ・「週刊エコノミスト」93.4.20 藤原英司氏評
 ・「自然食通信」93.3 松橋勇蔵氏評
 ・「女性セブン」93.3.4 川口啓明氏評
 ・「週刊朝日」93.2.19 猪口邦子氏評
 ・「マフィン」93.2月 川口啓明氏評
 ・「野鳥」93.2
 ・朝日新聞 93.1.17 河合雅雄氏評
 ・「学燈」92.12月
 ・東京新聞 92.11.22. 新妻昭夫氏評
 ・日本経済新聞 92.11.15
 ・「からだの科学」 93.9月 岸 由二氏

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 【関連書籍】
 『 心の発生と進化 』 D・プレマック、A・プレマック著 (定価4415円 2005)
 『 進化心理学入門 』 J・H・カートライト著 (定価1995円 2005)
 『 人間はどこまでチンパンジーか 』 J・ダイアモンド著 (定価5040円 1993)

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