内容説明
森と平原に生れた珠玉のロシア民話32篇、ロシアのグリム童話といわれるアファナーシェフ(1826~1871)の編集。画家クルキンの挿画はアート紙に映えて豪華繊細のカラーが、各篇に豊富。
目次
きつねとおおかみ
きつねとうさぎとおんどり
パンケーキ
ねこときつね
きもをつぶしたおおかみ
はえの御殿
金のさかな
魔女とお日さまのいもうと
ふたりのむすめ
バーバ・ヤガー(魔法つかい)
うつくしいむすめワシリーサ
イワーシコと魔女
王子とけらい
空とぶ船
皮なめしのニキータ
不死身のコシチェイ
金持ちコジマ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
39
長かったか短かったか 近かったか遠かったか… ■たっぷり読み応えのある民話集を読みました。33話+解説。■日本だと狐や狸、兎が定番だけど、ロシアではずる賢い狐と猫、純朴な狼、雄鶏や兎、犬、熊、牛、木の皮の家。■人間の話では善良な貧民が魔法で救われる話が多い中、理不尽な二択を迫ったり、結句で唐突に栄えたり、何も変わらないのに「幸せになりました」とか、貧民が良い思いをしたとばっちりが何も悪くない王様に行ったりもして興味深く。■ロシアの本。日本版はラードガ出版所(モスクワ)と新読書社の共同出版 1990年(→続2019/10/31
とよぽん
30
なかなかボリューミーな民話集だった。ロシア民話にはキツネのずる賢さが、これでもか、というほど出てくる。日本の民話や童話のキツネとは随分違うなと思った。また、勧善懲悪的な話もあれば、とても理不尽な話もあり、ハッピーエンドは割と少なかった。19世紀にこうした民話を集めてまとめたアファナーシェフの偉業に感謝する。A・クルキンの絵は優雅で幻想的で怖い感じもした。2019/11/07
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
挿絵の美しい贅沢な1冊。冒険や魔法などの話から、皮肉なはなしなどが33編。 きつねよおおかみ/きつねとうさぎとおんどり/パンケーキ/ねこときつね/きもをつぶしたおおかみ/はえの御殿/金のさかな/魔女とお日さまのいもうと/ふたりのむすめ/バーバ・ヤガー(魔法つかい)/うつくしいむすめワシリーサ/イワーシコと魔女/王子とけらい/空とぶ船/皮なめしのニキータ/不死身のコシチェィ/金持ちコジマ →2020/03/02