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内容説明
ロシアの歴史の1ページを飾る民衆派(ナロードニキ)は、ドストエフスキー、ツルゲーネフ、チェーホフら大作家たちの描き出す英雄群像となった。その分析に最初の光を当てた書。
目次
第1章 ナロードニキの運動(デカブリストの乱;デカブリストの継承者ア・ゲルツェンの生涯;「土地と自由」;ゲルツェンとチェルヌイシェーフスキイ;ラブローフ;ネチャーエフ事件;ドルグーシン団とチャイコーフスキイ団;第2次「土地と自由」;結社「人民の意志」)
第2章 ゲルツェンの小説「誰の罪か?」
第3章 「何をなすべきか」(小説の梗概;この小説の特殊な形式;ヴェーラ;ラフメートフ)
第4章 ドストエフスキィの「悪霊」
第5章 トゥルゲーネフの「処女地」
第6章 チェーホフの「無名氏の話」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てれまこし
1
ブ・ナロード!人民の中へ!フランス革命の影響を受けた貴族や僧侶の子弟たちは、ロシアの後進性を意識し、革命勢力として圧政に苦しむ農民に目を向ける。特にスラブ派は農村共同体が資本主義を飛び越して社会主義を実現する土壌として農村共同体に注目する。しかし、厳しい弾圧と保守的な農民の反感に直面し、テロ組織と化していく。そして、マルクス主義の勝利によって、ロシア近代史の一挿話と堕した。しかし、クロポトキンを通じて日本の思想に足跡を残すことにもなる。人民の中へ!確かに、柳田国男が友人の作家たちに促したのもそれであった。2017/12/07
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