目次
第1部 シンポジウム「保育」の大切さを考える―新制度の問題点を問う(保育園経営者として新制度の課題を問う;保護者の立場から新保育制度の課題を問う;保育実践の立場から新制度の課題を問う;ポスト三・一一の日本社会と子ども子育て新制度の課題―雇用、育児休業、保育サービスの連関から;新制度の本質を歴史的な視点から考える)
第2部 質疑応答(要約)(消滅危機の市町村と保育・子育て支援制度;新制度と公定価格問題;公的保育責任の重要性;今後の保育制度と保育運動にむけて)
著者等紹介
櫻井慶一[サクライケイイチ]
文教大学教授
城戸久夫[キドヒサオ]
池田保育園園長
普光院亜紀[フコウインアキ]
「保育を考える親の会」代表
諏訪きぬ[スワキヌ]
NPO法人さやま保育サポートの会代表
萩原久美子[ハギワラクミコ]
下関市立大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
20
今年度から本格的実施となった子ども子育て新制度について、危機感をもった著者たちがひらいたシンポジウムを本にしたものです。新制度で大きな問題となっている保育概念の変容について考えることのできる一冊だと思います。新制度のいう教育とは、今まで幼稚園や保育園で実践されてきたケアと教育の一体的な保育とどのように違いがあるのか、また違いを強調することでどのような弊害があるのか考えることができると思います。0歳~2歳までが保育であり3歳以上は教育という捉え方も、幼保一元化を歪めるものだと思いました。2015/04/08