内容説明
古代から現代までの作家と作品の新シリーズ!一九は、弥次・喜多道中で知られる「東海道中膝栗毛」の作者。正月に着物がなくて困っているところに来た客を無理やり風呂へ入るよう勧め、その間に客の着物を借りて年始回りをしたなど、多くの逸話で読者に徹底して笑いを提供した。その伝説の虚像と実像を徹底的に検証した快心作。
目次
第1章 十返舎一九の生涯(家系図(重田家『過去簿』)
菩提寺、墓碑、過去帳
結婚・家族 ほか)
第2章 十返舎一九像と伝記(一九像、在坂時代の入婿説;一九像、伝承される逸話;一九と重田家 ほか)
第3章 十返舎一九、その伝記と作品、実生活(近代以降の伝記資料;戦後の一九研究;案文・往来物)