目次
1 内侍所御神楽を守った三人の公卿
2 応仁の乱と内侍所遷座
3 中世の内侍所御神楽
4 没落する公家、活躍する公家
5 内侍所臨時・恒例御神楽の再興
6 乱世を乗り越えゆく内侍所御神楽
著者等紹介
中本真人[ナカモトマサト]
1981年5月奈良県北葛城郡新庄町(現・葛城市)に生まれる。2005年3月慶應義塾大学文学部人文社会学科国文学専攻卒業。2012年9月慶應義塾大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程修了。学位:博士(文学・慶應義塾大学)。現職、新潟大学人文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
9
断片的な知識しかなかったが、こういうことであったのか…▲〈応仁の乱によってすべての朝儀が停止する中、真っ先に再興されたのが内侍所御神楽であった。 〉御神体である三種の神器の鏡に対して神楽を奉納する宮中祭祀である(天照の天岩戸隠れのイメージ)▲「禁闕の変」、足利義教暗殺の数年後、後南朝方が後花園天皇の禁闕(皇居内裏)を襲い、三種の神器の宝剣と神璽を奪った。この件の影響もあり、鏡の正統性がアップした。これが遠因、と。で、儀礼をつかさどる公家たちも貧窮のため古今伝授してカネを稼ぎ、継承者が増え。など。2022/01/16