内容説明
日本に現存する最古の歌集『万葉集』。天皇や著名な歌人をはじめ、四千五百首以上の歌を収めるこの作品は、人々の関心を集めながらも「万葉仮名」という特殊な表記のため、訓み解くのに非常な困難が伴うものであった。この難解な『万葉集』を、人々はどのような方法で、そしてどのような思いで訓み、理解してきたのか。作品と人とが織りなしてきた物語をたどり、人々をひきつけてやまないその魅力、そして『万葉集』を通じてそれぞれの時代を見つめる「万葉文化学」の可能性にせまる。
目次
1 万葉集を訓む(万葉集は訓みにくい;古点つく!―梨壼の五人の奮闘;万葉集を写す―五大万葉集;次点つく!―道長も訓んだ万葉集 ほか)
2 万葉集を解く(北村季吟・契沖;荷田春満・賀茂真淵;本居宣長;加藤千蔭・荒木田久老 ほか)
著者等紹介
城崎陽子[シロサキヨウコ]
1962年11月18日岡山県岡山市に生まれる。1985年3月國學院大學文学部文学科卒業。1990年3月同大学院博士課程後期修了。博士(文学)。現職、國學院大學兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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