内容説明
芸術家として彫刻や油絵を創作しながら、光太郎は智恵子へ思いを詩に託した。哀しくも美しく、ときに烈火のようですらあった二人の愛。そして、それを詩に結晶させた光太郎の芸術観。『智恵子抄』が誕生した背景へ、あたたかな光をそそぐ珠玉の一冊。
目次
1 智恵子抄の光景(第一詩集・道程;第二詩集・智恵子抄 ほか)
2 美に生きる―光太郎(光太郎とロダン;自然の理法 ほか)
3 光太郎と智恵子(父と子の戦闘;さびしきみち ほか)
4 新しい女―智恵子(洋画家をめざして;日本女子大学校 ほか)
著者等紹介
大島裕子[オオシマヒロコ]
1959年、福岡県生まれ。エッセイスト。高村光太郎研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すてっち
4
ずっと行きたいと思っていた福島県二本松の智恵子記念館にやっと行けたので、智恵子さんに関する本を読みたくなり図書館でかりたが、智恵子さんに関することよりも高村光太郎に関すること多め。光太郎の想いは美化されすぎていると思っているけれど、7年という闘病期間、最後は疲れも出てしまったかもしれない。他にも智恵子さんに関する資料を読みたくなった。2024/08/12
雨巫女
2
智恵子さんのように愛されれば本望だろうなあ。(新=0005)2009/12/05
貧家ピー
1
「智恵子抄」の成り立ち、背景等。戯曲「聖ジャンヌ」を見た後で「夜の二人」を書いたとは、面白い。2015/10/24