内容説明
およそ一四〇〇年前の中国、北斉の国が遺した摩崖石経。山崖に刻まれた文字の神秘が明らかになった上巻につづき、下巻ではいよいよ摩崖石経の造営意義に迫る。なぜ石経は刻まれたのか、そしてなぜその造営は突如として中断されたのか。信仰、人物、歴史を付き合わせたとき、浮かび上がってきた真実とは。知られざる壮大な遺跡、その謎と意義がいま明かされる。
目次
1 石経の歴史と展開(塔も山も本質は同じ;縦貫する仏塔思想 ほか)
2 鉄山の盂蘭盆招魂儀礼(鉄山碑形の解析;鉄山は仏塔 ほか)
3 洪頂山の仁王護国修法(洪頂山『仁王経』とその関連品;仁王護国修法の現場 ほか)
4 摩崖石経の終焉(転輪聖王は如来ではない;造営が止まった)
著者等紹介
北島信一[キタジマシンイチ]
1957年長野県長野市に生まれる。1981年東京学芸大学教育学部書道科卒業。1982年東京学芸大学専攻科書道課程修了。2001年横浜美術館市民講座絵画講師。現在、書家・美術家・書法史研究家・書道講師・『楽書通信』常任執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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