SGLT2阻害薬入門―新時代の2型糖尿病治療薬

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 83p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784787820990
  • NDC分類 493.12
  • Cコード C3047

出版社内容情報

グルコースの再吸収を阻害し,排泄を促進することによる血糖降下作用という,これまでにないまったく新しい作用機序をもつ経口血糖降下薬であるSGLT2製剤6成分7製品が,2014年中に登場する.本書はSGLT2阻害薬の開発の経緯,作用,効果,他剤との併用,使用上の注意点を正しく理解し,適切な処方を行うための入門書.図表を多用し,製剤一覧も掲載し,わかりやすく解説.糖尿病診療に関わる専門医・一般医必読の書.

目次
発刊にあたって/目 次/執筆者一覧
総 論
A 糖尿病の新規治療薬の開発状況と展望—SGLT2阻害薬を中心に—
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・窪田直人,小畑淳史,門脇 孝
 1.はじめに
 2.グルコース再吸収とSGLTの役割
 3.SGLT2阻害薬
  a.SGLT2阻害薬の特徴
  b.SGLT2阻害薬の誕生
 4.SGLT2阻害薬の安全性
 5.糖尿病治療におけるSGLT2阻害薬の位置づけ
 6.おわりに
B SGLT(ナトリウム/グルコース共輸送担体)とは
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・川浪 大治,宇都宮一典
 1.はじめに
 2.SGLTの機能と制御
  a.SGLTとGLUTによるグルコース代謝調節機構
  b.SGLTアイソフォームと機能
   ①SGLT1,SGLT2
   ②SGLT3
   ③その他のSGLT
  c.SGLTを制御する因子
   ①細胞内シグナル
   ②HNF-1
  d.糖尿病におけるSGLTの制御
 3.SGLTの遺伝子変異と疾患
 4.おわりに
C SGLT2阻害薬開発の経緯・・・・・・・・・・・・・・・稲垣暢也,藤田義人
 1.はじめに
 2.腎臓におけるグルコース再吸収機構の解明とSGLT阻害薬の開発のはじまり
  a.フロリジンの発見
  b.腎近位尿細管におけるグルコーストランスポーターの同定
  c.家族性腎性糖尿
  d.2型糖尿病におけるSGLT2の発現上昇
 3.SGLT2選択的阻害薬の開発
  a.フロリジンの糖尿病治療応用への試み
  b.T-1095の開発
 4.最新のSGLT2阻害薬の開発状況
 5.おわりに

各 論
A 作用機序・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・卯木 智,前川 聡
 1.血糖値の恒常性維持における腎臓の役割
 2.糖尿病では尿糖排泄閾値が上昇している
 3.SGLT2阻害薬の開発経緯
 4.SGLT2阻害薬による尿糖排泄閾値低下と尿糖排泄増加
 5.薬理作用に関連した臨床効果
  a.ベースラインのHbA1c別の効果の違い
  b.循環血漿量,血圧低下
  c.体重減少
  d.低血糖
 Column:SGLT2阻害薬のパラドックス
B 血糖改善効果—臨床成績から・・・・・・・・・・・・・・・・・・・柏木厚典
 1.腎尿細管におけるグルコース再吸収とSGLTs
 2.SGLT2阻害薬の血糖降下薬としての背景
  a.特異的SGLT2阻害薬の有用性
  b.遺伝性腎性尿糖
  c.糖尿病と腎尿細管上皮細胞SGLT2発現の亢進
 3.SGLT2阻害薬の開発
  a.臨床効果-血糖低下作用,体重減少作用
   ①ダパグリフロジン(Dapagliflozin)
   ②カナグリフロジン(Canagliflozin)
   ③イプラグリフロジン(Ipragliflozin)
   ④その他の薬剤
  b.臨床効果-降圧作用・脂質代謝改善作用
  c.副作用と服薬に影響する因子
   ①低血糖
   ②尿路・生殖器感染症・頻尿
   ③心血管イベント
 4.まとめ
C 副作用と使用上の注意点・・・・・・・・・・・・・・竹田孔明,谷澤幸生
 1.はじめに
 2.副作用
  a.低血糖
  b.尿路・性器感染症
  c.多尿・頻尿・脱水
  d.肝腎機能障害
  e.悪性新生物
 3.日本人における報告8
  a.ダパグリフロジン(Dapagliflozin)
  b.カナグリフロジン(Canagliflozin)
  c.トホグリフロジン(Tofogliflozin)
  d.ルセオグリフロジン(Luseogliflozin)
 4.使用上の注意
 5.おわりに
D 他剤との併用上の注意点・・・・・・・・・・・・・・・・・・山田祐一郎
 1.ビグアナイド薬との併用
 2.SU薬との併用
 3.DPP-4阻害薬との併用
 4.チアゾリジン薬との併用
 5.グリニド薬やαグルコシダーゼ阻害薬との併用
 6.併用の積極的意義
E 糖尿病治療薬としての意義と課題・・・・・・・・・・・小原健司,加来浩平
 1.はじめに
 2.SGLT2阻害薬の臨床的意義
  a.腎近位尿細管におけるグルコース再吸収とSGLTs
  b.糖尿病治療におけるSGLT2阻害薬の意義
  c.SGLT2阻害薬の有効性と安全性
 3.SGLT2阻害薬の今後の課題
 4.おわりに
F 海外での使用状況と評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小田原雅人
 1.はじめに
 2.SGLT2阻害薬
 3.腎尿細管でのグルコース再吸収とSGLTs
 4.選択的SGLT2阻害薬
 5.選択的SGLT2阻害薬の臨床的効果
 6.安全性
 7.おわりに

製剤一覧
索 引

目次

総論(糖尿病の新規治療薬の開発状況と展望―SGLT2阻害薬を中心に;SGLT(ナトリウム/グルコース共輸送担体)とは
SGLT2阻害薬開発の経緯)
各論(作用機序;血糖改善効果―臨床成績から;副作用と使用上の注意点;他剤との併用上の注意点;糖尿病治療薬としての意義と課題;海外での使用状況と評価)

著者等紹介

宇都宮一典[ウツノミヤカズノリ]
東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品