目次
序章 イオンチャネル病(イオンチャネルの構造と分類;イオンチャネル病)
第1章 イオンチャネルの神経生理学、分子生物学(活動電位発生機構とてんかん発作の発現機構;シナプスの構造と機能 ほか)
第2章 抗てんかん薬とイオンチャネル(実験の概要;フェニトインの作用機序 ほか)
第3章 てんかん症候群と遺伝子異常(てんかん症候群と遺伝子異常;遺伝子異常とてんかん症候群 ほか)
終章 イオンチャネルからみた今後のてんかん研究の方向性(年齢依存性てんかんの解明;テーラーメイド医療への道 ほか)
付録(抗てんかん薬一覧;薬理学的視点からみた抗てんかん薬使用上の注意点;イオンチャネルレベルからみた抗てんかん薬使用上のポイント)
著者等紹介
鬼頭正夫[キトウマサオ]
1982年名古屋大学医学部卒業。同大学院医学研究科内科系修了。医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
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イオンチャネルとは、細胞膜を貫通するイオン(Na.Ka.Ca.Cl)を通す水路のようなもの。ザックマンとネーヤーが、電気生理学的に存在を証明したことで1991年ノーベル生理学・医学賞を受賞した。14億年前の原始原核細胞に存在が推定されている。現在イオンチャネルの分子生物学的な構造、生化学的性質が解明され、ニューロンに数多く存在するため、てんかんはイオンチャネル病の代表と言える。著者らの研究により、抗けいれん剤をイオンチャネルの見地から分類する試みを載せている。パラダイムシフトを起こすかもしれない研究成果。2021/07/24