糖尿病臨床入門―resident/general physicianのために (改訂第2版)

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  • サイズ B5判/ページ数 124p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784787814418
  • NDC分類 493.12
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 初版から5年,続々発表される糖尿病の病因,治療,予後などの新知見に基づく改訂版.あくまで入門書としての姿勢を崩すことなく,初版以来の著者の独創性も堅持した.    

《目次》
第1章 糖尿病臨床の特色
 A.共通の理念に基づいた個別性
 B.十分な説明と本人の納得
 C.治療開始時の説明
 D.長期予後を視野に入れた疾患管理/バトンタッチの思想
 E.患者を指導するのでなく援助する視点
 F.チーム医療と主治医の関係──糖尿病専門医とかかりつけ医のバランス
第2章 糖尿病の診断と評価
 A.糖尿病の疾患概念
 B.糖尿病があるか否かについての診断
  1.どのような患者で糖尿病の存在を疑うべきか
   a.無症状の場合
   b.糖尿病を疑う自覚症状
  2.糖尿病があるか否かを判断する具体的な手順
 C.糖尿病患者での病歴採取上の注意点
  1.主 訴
   a.高血糖の自覚症状
   b.合併症による自覚症状
  2.現病歴
   a.流れを視野に入れた病歴
  3.家族歴
  4.既往歴
   a.体重の変遷
   b.生活習慣
   c.血圧,脂質代謝異常
   d.薬剤歴
  5.特殊型
 D.身体所見上での注意点
  1.糖尿病全般について
   a.角膜
   b.脈
   c.血圧
   d.口腔内
   e.甲状腺腫/皮膚の湿潤/頻脈/手指振戦
   f.腹部
   g.下肢
  2.二次性糖尿病
 E.糖尿病の 病型診断
  1.病型診断の実際
   a.自己免疫の指標
   b.β細胞機能
   c.特殊型の診断
   d.筆者らの提唱する糖尿病の病型分類
 F.糖尿病の 臨床病期分類─重症度の判断
  1.標準的な病期分類
  2.筆者の考える糖尿病の病期分類(G-C分類)
   a.高血糖(代謝失調)の程度からみた分類─G分類
   b.糖尿病性合併症の程度からみた分類─C分類
   c.総合判断
 G.糖尿病の評価に必要な検査
  1.血糖値
   a.食後(随時)血糖
   b.空腹時血糖
   c.血糖の日内変動
   d.HbA1c
   e.1,5アンヒドログルチトール
   f.その他の血糖コントロールの指標
   g.尿糖
   h.筆者が日常行っている実際的なアプローチ
  2.インスリン分泌能
   a.75g OGTT
   b.尿中CPR
  3.インスリン抵抗性
  4.糖尿病関連自己抗体
   a.抗GAD抗体
   b.インスリン自己抗体
   c.抗IA2抗体
  5.HLA
 H.糖尿病患者の入院適応
 I.社会医学的な見地からの評価
第3章 糖尿病性急性代謝失調の診断と治療
 A.診 断
  1.急性代謝失調を疑うべき状態
  2.急性代謝失調の鑑別点
   a.臨床検査
   b.併発している糖尿病以外の疾患
 B.治 療
  1.輸液の選択
  2.輸液量
  3.インスリン
  4.ある程度血糖が下がったら
  5.電解質の補正
  6.NKHCの治療
 C.急性代謝失調に準ずる状態
第4章 慢性期の糖尿病の治療
 A.血糖コントロール
  1.治療計画の立案
   a.血糖コントロール目標の設定
  2.血糖コントロールの速度について
  3.血糖自己測定(self-monitoring of blood glucose:SMBG)
 B.非薬物療法
  1.食事療法
   a.食事療法の意義
   b.食事療法の実際
   c.糖尿病で食べていけないものがあるか
   d.食塩と脂質
  2.運動療法
   a.運動療法 の意義
   b.運動療法の実際
   c.運動の禁忌
 C.薬物療法
  1.経口血糖降下薬
   a.インスリン分泌促進薬
   b.インスリン抵抗性改善薬
   c.その他
   d.異なった種類の経口薬の併用
   e.糖尿病治療薬の副作用
   f.経口血糖降下薬使用の実際
  2.インスリン
   a.インスリン注射の考え方
   b.インスリン注射の適応
   c.インスリンの種類と使用法
   d.インスリン注射の実際
   e.インスリンと経口薬の併用
第5章 合併症の診断と治療
 A.ミクロアンギオパチー
  1.眼 症
   a.糖尿病網膜症と白内障
   b.治療
  2.腎 症
   a.臨床診断
   b.自覚症状
   c.腎症の評価
   d.腎生検
   e.治療
  3.神経障害
   a.診断
   b.治療
  4.壊 疽
 B.マクロアンギオパチー
  1.自覚症状
  2.身体所見
  3.検査所見
  4.治 療
第6章 境界型高血糖
 A.病 態
 B.臨床的な問題点
  1.糖尿病への移行
  2.糖尿病への移行以外の問題点
第7章 高血圧と脂質代謝異常
 A.高血圧
  1.二次性高血圧を疑うべき徴候
   a.クッシング症候群
   b.褐色細胞腫
   c.アルドステロン症と腎血管性高血圧症
   d.先端巨大症
  2.治 療
   a.降圧の目標値
   b.非薬物療法
   c.薬物療法
 B.脂質代謝異常
  1.インスリンの脂肪代謝への作用
  2.著しいインスリン欠乏状態での脂質代謝異常
  3.2型糖尿病での 脂質代謝異常
  4.脂質代謝異常の診断と治療
   a.脂質代謝異常の評価
   b.治療
第8章 特殊な問題
 A.外科手術
 B.妊娠
 C.感染症
 D.暁現象とソモジー現象
 E.シックデイ
第9章 低血糖
 A.低血糖と考えるべき血糖値
 B.自覚症状
 C.メカニズム
 D.低血糖の診断と治療
  1.診 断
  2.治 療
   a.当面の処置
   b.低血糖の原因解明/低血糖の予防
第10章 糖尿病の発症メカニズムとブドウ糖毒性
 A.糖尿病の発症メカニズム
  1.ブドウ糖の流れとその調節因子としてのインスリン
   a.臓器レベルでの糖の流れ:インスリン依存性の糖の流れと
    インスリン非依存性の糖の流れ
   b.細胞内でのブドウ糖の流れとインスリンによるその調節
  2.マクロ的な糖尿病の発症原因
  3.インスリン不足とインスリン抵抗性
   a.インスリン不足
   b.インスリン抵抗
 B.ブドウ糖毒性
  1.ブドウ糖毒性が生ずる可能性のある血糖レベル
  2.ブドウ糖毒性のメカニズム
  3.ブドウ糖毒性と糖尿病臨床
第11章 将来への期待
 A.糖代謝異常の早期診断と早期介入
  1.境界型への介入
  2.糖尿病発症初期の介入
 B.新たな治療手段の開発
  1.薬 剤
  2.食事療法
 C.新たな機器
  1.非観血的血糖モニター
 D.遺伝子
索引

目次

第1章 糖尿病臨床の特色
第2章 糖尿病の診断と評価
第3章 糖尿病性急性代謝失調の診断と治療
第4章 慢性期の糖尿病の治療
第5章 合併症の診断と治療
第6章 境界型高血糖
第7章 高血圧と脂質代謝異常
第8章 特殊な問題
第9章 低血糖
第10章 糖尿病の発症メカニズムとブドウ糖毒性
第11章 将来への期待

著者等紹介

相沢徹[アイザワトオル]
信州大学健康安全センター教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。