小児心身医学の臨床

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  • サイズ B5判/ページ数 320p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784787812773
  • NDC分類 493.937
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 従来は専門医に任せた小児心身症診療の実際を一般小児科医にも理解し実践できるよう臨床に則して詳述した入門書兼臨床現場で具体的に役立つ指導書。    

《目次》
第1部 基礎篇――総論
I 心身医学と心身医療 
 (1)心身医学と心身医療
 (2)なぜ心身医学が小児科で必要か?

II 一般外来での小児心身医療の実践 
 (1)外来での一般診療の流れ
 (2)一般外来での心身医療
  
III 本格的心身医療を行なうために
 (1)心療外来(専門外来)の作り方 
 (2)心療外来での心得 
 (3)実際の専門外来での流れ
  1 初診時の対応 
  2 再診から診断まで 
  3 心療外来での一般的説明 
  4 検査結果の説明 
  5 治療――特に心理療法について 
  6 診療拒否の子ども 
  7 親への指導 
 (4)自律神経機能検査 
 (5)薬物療法
 (6)心身医療での入院 
   1 一般病棟での入院
 (7)連携(チーム医療) 
   1 医療機関での連携
   2 学校との連携
 (8)望ましい小児科医の姿 
  
IV 小児心身症と心因性疾患
 (1)心因性疾患総論 
 (2)心身症発症の機構
 (3)小児心身症 
   1 子どもの心身症
  2 心因性疾患を子どもがもつ意味
 (4)心身症の診療の実際――症例を通して 
 (5)診断と国際診断基準・DSM-IVについて 
第2部 基礎篇――各論
I 小児心身症――身体症状・身体から考える
 1 主訴に多い身体症状――心身症の入り口
 (1)共通する問題 
 (2)種々な症状の概要と治療
 2 心身症各論
 (1)アレルギー疾患 
 (2)起立性調節障害 
 (3)チック 
 (4)消化器系疾患 
 (5)過換気(呼吸)症候群 
 (6)排泄器官の疾患 
 (7)肥  満 
 (8)他科の領域と考えられている心身症
 3 慢性疾患における心身医療
 4 救急外来での心身医療
 (1)身体面での救急 
   1 気管支喘息
   2 過換気(呼吸)症候群
   3 摂食障害(神経性食欲不振症)
 (2)精神面の救急と行動面の救急 
   1 精神面の救急
   2 行動面の救急
   3 自殺企図
 (3)養育者による障害 
   1 被虐待児症候群
   2 代理M殤chhausen症候群
II 幼児期にみられる神経症
 (1)幼児期からみられる神経症
   1 習  癖 
   2 吃  音 
   3 かん黙(選択性〈場面〉かん黙) 
   4 睡眠障害 
III 発達障害と行動の問題――反社会的行動
 (1)乳幼児期の訴え 
   1 言葉が遅れている
   2 落ち着きがない
   3 親のいうことをきかない(わがまま)
   4 友達と遊べない
   5 乱  暴
   6 親から離れにくい
   7 偏食がひどい
   8 乳幼児の認知能力を考える
 (2)発達障害各論
   1 精神遅滞 
   2 自閉症 
   3 高機能自閉症,Asperger障害 
  4 注意欠陥/多動性障害(AD/HD) 
   5 学習障害(LD) 
   6 発達障害における二次的問題 
 (3)児童期から思春期にかけての問題行動
   1 予防的役割を担う病態 
   2 小児科医が芽を摘む役割を担う反社会的行動 
   3 時に相談を受ける本格的反社会的行動 
   4 問題行動の裏に隠れた心理 
 (4) 不登校とその周辺の問題 
   1 不登校(登校拒否)
   2 家庭内暴力
   3 引きこもり
IV 精神科的対応の必要な障害――思春期に多い神経症,精神病
 (1)思春期の神経症
   1 不安障害 
   補 パニック障害 
   2 対人(社会)恐怖 
   3 強迫性障害 
   4 抑うつ状態 
   5 心気症 
   6 ヒステリー 
   7 詐  病 
   8 境界例(境界性人格障害) 
   9 PTSD(心的外傷後ストレス障害)
 (2) 精神病 
   1 統合失調症(精神分裂病)
   2 大うつ病性障害
   3 双極性気分障害
   4 解離性障害
   5 思春期周期性精神病
第3部 応用篇――心理
I 子どもはどのように成長していくのか――心理発達 

II 目にみえない心理をどのように捉えるか――心理検査 
 
III どのようにして心の成長を促し現実適応を援助するか――心理治療 
第4部 参考篇
I 小児科医は子どもに教えられる――症例にみる小児科医の成長 
II 小児心身医療の現状 
III 子どもと社会 
 (1)子どもを心身医学的に診る意味
 (2)自然と文化
 (3)母性社会と父性社会
 (4)宗  教
 (5)歴  史
 (6)現代社会
 (7)学校教育
 (8)未来へ,小児科医のすべきこと
第5部 資料篇
I 子どもの心身医学に関係の深い学会紹介
II 連携・紹介のために
III 主要文献と参考書

内容説明

本書は、基本的には子どもの病気を診る視点から、どのような子どもが、どのような環境で病気になっているかの視点で診ることに重点を置いている。そのため本書は一般小児科で遭遇する「心身症をはじめとした心因性疾患」を診るための基礎的な考え方や技術を、こども心身医療研究所活動から得られたものだけでなく、地域や大学で一人頑張っている小児科医の経験も入れた。

目次

第1部 基礎篇―総論
第2部 基礎篇―各論
第3部 応用篇―心理
第4部 参考篇
第5部 資料篇
第6部 索引篇

著者等紹介

冨田和巳[トミタカズミ]
こども心身医療研究所所長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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